世界は感染症の運命を共にしている。中国の専門家チームがこのほど、応援のためイタリアに駆けつけた。イタリア赤十字のロッカ会長は「真っ先にイタリアに入った世界の援助者」と述べた。危難の時における中国の援助は、現地住民に心から感謝された。
北京時間16日午後5時現在、世界の新型コロナウイルス感染者は16万7511人にのぼる。各地で流行し蔓延が続き、無事でいられる国はなくなっている。世界がパンデミックの重要な時期を迎えるなか、中国は自国の感染対策に全力を尽くすと同時に、自国の困難を克服し需要のある国・地域に出来る限りの援助を提供した。責任ある大国の道義を示した。
難に遭った時に真の情を見る。中国の感染対策の最も苦しい時に、100以上の国及び数十の国際機関が支持と慰問の意を表したことを中国人は忘れない。カンボジアのフン・セン首相が流れに逆らい訪中したこと、中日韓の「風月同天」の共同感染対策、パキスタンの全国の総力を挙げた援助、ミャンマーから寄贈された米、スリランカの紅茶、モンゴルの3万頭の羊を忘れない。
「我に投ずるに木桃を以てす、之に報ゆるに瓊瑤を以てす」中国人は恩に感謝し、情義を重視する。感染症が各国で急速に蔓延・拡散するなか、身につまされる思いの中国は直ちにイタリア、イラン、イラク、パキスタンなどに専門家チームを派遣し、韓国や日本などの国・地域に援助を提供している。心のこもった詩的な慰めは、中国人の心の声を示している。どれほど苦しく困難であっても、我々は肩を並べて戦い、共にこの難関を乗り越える。
世界を席巻する感染症により、世界は人類運命共同体の理念をより確かに実感し、より深く認識している。人類は一つの運命共同体であり、団結・協力し、手を携え感染対策に取り組むことで、初めて感染症に打ち勝つことができる。中国が感染対策で各国に提供したのは、感染対策に向けた貴重な時間、必要な支援物資だけでなく、手を携え感染症と戦い、共に苦しい時期を乗り越える協力の精神もある。
中国の科学研究者は速やかにウイルスの遺伝子配列を解読し、世界に公開した。中国は100以上の国、10以上の国際・地域機関と感染対策の経験を共有した。鐘南山氏ら中国の専門家は、ASEAN、中央アジア、EU、米国の関連専門家と頻繁にオンラインで交流している。世界保健機関(WHO)の専門家は、中国の感染対策の努力により、各国は「ゼロから開始する必要がない」と述べた。
「闇夜よ、消え失せろ。暁に我らは勝利せん」これはイタリアの歌劇「トゥーランドット」の歌詞で、中国の欧州感染対策支援物資に印刷されている。ウイルスが我々の星で猛威を振るっているが、人類はいかに勝利の暁を迎えるのだろうか。WHOのテドロス事務局長は「中国が行っていることは正しい。我々は一にも二にも団結すべきということだ」と述べ、熟考を促した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月18日