米ジョンズ・ホプキンス大学が発表した統計データによると、北京時間22日午後7時43分現在の世界の新型コロナウイルス感染者は31万人を超えた。うち中国以外は23万人以上(1週間前はまだ8万人)となった。
感染は依然として蔓延の流れを示している。スペインの感染者が3万人に迫っている。英国は医療現場にパンクの可能性があると警告した。日本で感染者が依然として増加しており、東京五輪を予定通り開催できるかに関する議論が注目されている。
欧州で感染がなおも蔓延
スペインが非常事態宣言を延長、英国の医療現場がパンク寸前
スペインの22日現在の感染者は2万8572人に増加した。うち退院者は2575人、死者は1720人。スペイン政府は感染症に対応するため、国家非常事態宣言を15日延長することを決定した。この決定は議会の承認を得なければならない。
英国の感染者はすでに5000人を超えている。英国のジョンソン首相は各紙にメッセージを掲載し、英国人にウイルス感染を阻止するべく自宅で待機するよう求めた。「我々はイタリアより2−3週間遅れているだけだ」
ジョンソン氏は「共に行動し、ウイルス感染のペースを落とすため取り組まなければ、国の医療サービスシステムはイタリアのように負荷に耐えられなくなるだろう」と訴えた。
欧州で感染状況が最も深刻なイタリアの感染者は5万人以上、死者は5000人弱に達している。イタリアは感染の蔓延を阻止するため、全国で不要不急の生産活動を停止し、極力リモートワークを実施すると宣言した。クレモナのGianluca Galimberti市長は22日に感染が確認された。イタリアではこれまでも複数の高官の感染が確認されていた。
ドイツの感染状況も楽観できない。メディアの報道によると、ドイツの感染者はすでに2万2000人を超えている。ドイツは23日に感染対策として1500億ユーロの追加予算を計上する。ベルリン市は22日よりすべての飲食店とカフェを閉鎖し、デリバリーのみを認めることを決定した。ドイツのメルケル首相は22日に各州の知事と電話会議を開き、ドイツ全土で外出禁止令を出すべきかを検討した。
感染の蔓延が続くなか、マスクをつけるべきか否かという問題が欧州で物議を醸した。全国の隔離政策に協力するため、チェコの各都市は21日にマスクをつけず外出する市民に巨額の罰金を科した。チェコの感染者は22日午前に1047人にのぼった。
フランスではマスク不足問題が注目を浴びている。フランス厚生大臣は21日、マスク不足解消に向け2億5000万枚の調達の準備に着手したと述べた。フランスでは感染状況が悪化しており、感染者がすでに1万4459人にのぼる。医療現場の圧力が日増しに拡大している。フランスは海外からの援助を積極的に模索し、自己救済を積極的に展開している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月23日