米国の一部の政治家は近ごろ頻繁に、新型コロナウイルスの流行に便乗に中国に汚名を着せている。多くの米国と国際社会の各界関係者は、ウイルス源は科学問題だと主張し、ウイルスを特定の国と関連づけ、汚名を着せ、世界保健機関(WHO)などの国際機関の新型伝染病の命名に関する指導原則に反している。このような行為は人種主義と外国差別・敵視を煽るだけでなく、自国の感染症抑制のためにならず、国際社会の感染症抑制における団結を妨害することにもなる。
「ウイルスに国境はなく、その影響対象は人種、肌の色、資産規模に関係ない」
WHOは、ウイルスを特定の国や地域と関連づけることに反対するという内容の声明を何度も発表している。今年2月、WHOは新型コロナウイルス感染症を「COVID-19」と命名した。WHOのテドロス事務局長によると、WHOや国連食糧農業機関などの機関が共同指導する原則のもと、地理的位置、個人またはグループに関係なく、発音しやすく疾病に関係する名称を探す必要がある。そうすることで不適切または汚名につながる名称の使用を避けると同時に、今後出現しうるその他の新型コロナウイルスに標準フォーマットを提供できる。
WHO健康危機管理プログラム責任者のマイケル・ ライアン氏は、「ウイルスに国境はなく、その影響対象は人種、肌の色、資産規模に関係ないため、ウイルスを特定の人と関連づけるべきではない。2009年の(H1N1)インフルエンザの大流行は北米で始まったが、誰も北米インフルエンザと呼ばなかった。感染症が流行する今、みんなが団結し協力する必要がある」と述べた。
一部の米国メディアは、米国の一部の政治家の汚名を着せる行動は明らかな人種差別行為であり、国内の政府の対応力不足に対する怒りを別に移すことを目的としていると論じた。