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米による感染状況の「政治化」、感染対策の妨げに。米国で感染が急速に拡大している。国内では両党で争い、対外的には責任を他国に押し付けようと試みる…
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民主・共和両党の深い溝が埋まらず、新型コロナウイルスの米国への影響を和らげる景気刺激策が23日、上院で否決された。
米国で感染が急速に拡大している。国内では両党で争い、対外的には責任を他国に押し付けようと試みる。感染状況を「政治化」させる米国のこの手法は、国内の感染対策にとって有害無益と分析されている。
景気刺激策が両党の争いの種に
この総額2兆ドル弱の景気刺激策は同日、上院で賛成49を集めるに留まり、手続きを進めるのに必要な60に達しなかった。民主・共和両党の議員は採決の遅れを相手側の責任としている。
アナリストによると、上院の共和党議員は53人、民主党議員は45人、無党派は2人。複数の共和党上院議員が感染するか、感染者と濃厚接触し隔離状態となっていることから、共和党の有利な立場が弱まり、両党の駆け引きがより複雑化している。どちらも相手側の協力がなければ採決が困難になっている。両党が党の争いをやめ協力に向かうことができなければ、米国の感染対策に大きな悪影響を及ぼす。
責任のなすりつけ、汚名を着せる
新型コロナウイルスの感染が米国で発生した当初、米政府は深刻でない様子を装い続けた。2月末の段階でも、より大規模な流行に対して「極めて十分に準備している」「恐慌に陥る理由はまったくない」と称していた。ところが最近の感染状況はこの説を打ち砕いた。
ジョンズ・ホプキンス大学が23日に発表した最新データによると、米東部時間23日午後2時30分現在、米国の感染者は4万1511人、死者は499人にのぼった。1週間前であれば感染者は現在の10分の1、死者は現在の7分の1だった。米国の感染者数は現在世界3位で、全米50州及びワシントンDCで感染者が出ている。
感染が急速に蔓延するなか、米国の一部の政治家はその政策の失敗を認めず、言葉のレッテルを貼り付けることで中国に汚名を着せている。NYタイムズ（電子版）は記事の中で、米国側は株価が暴落し、米政府の感染対策の遅れが強く批判されてから間もなく、米国側がウイルスの呼び名を変えたと指摘した。他者を中傷することで責任転嫁を試みていることは明らかだ。
多くの不利な結果
米国の政治家が国内で党争に明け暮れ、外に責任をなすりつけるなか、感染症に早期対応できなかった付けが回ってきた。
多くの専門家は感染対策について、これまでの軽視により米国の医療現場は資源不足及びパンクが生じる危険性があると判断した。ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の分析報告書によると、新型コロナウイルスの感染が「中」程度になった場合、米国の病院の集中治療室の重傷者収容・治療能力は需要の半分にしか達しない。スタンフォード大学の准教授は、米国はすでに感染対策の最良のタイミングを逃しており、今や感染拡散のペースを落とすよう取り組むことしかできないと判断した。
経済面を見ると、米連邦準備制度理事会（FRB）が何度も量的緩和策を打ち出し米国経済を支えようとしているが、依然として米国の株価続落に歯止めがかかっていない。米国の株式市場では今月すでにサーキットブレーカーが4回発動している。ウォール・ストリート・ジャーナルが最近34人の経済学者を対象に行なった調査によると、米国経済の衰退が濃厚になってきている。
さらに感染の急速な蔓延により、一連の社会問題が激化している。貧富の格差問題が浮き彫りになり、社会保障を受けられない最下層集団及び失業者が怒りを募らせている。汚名を着せることでアジア系住民への差別を助長している。差別、さらには暴力を受けるアジア系住民が増えている。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年3月25日
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