新型コロナウイルスが世界中で急速に猛威を振っている。この深刻な状況にどう対応し、各国の人々を危機から守るか、人間社会の知恵が試されている。
国務院新聞弁公室が26日に開いた記者会見で、関係当局は感染症対策をめぐる国際協力に関して注目を集めている問題について説明した。
89カ国・地域及び4つの国際組織を支援
新型コロナウイルスによる感染が世界各国で爆発的に拡大する中、対外支援の有効的な展開が当面の急務であり、重要性を増している。
国家国際発展協力署の鄧波清副署長によると、中国はすでに89カ国・地域および4つの国際組織に対する支援を行い、現在次の支援計画を立てているところだという。
支援対象は、感染拡大が比較的深刻な国や公衆衛生システムや防疫能力が比較的薄弱な国および一部の国際組織。支援方法は、医療物資や医療技術の支援。
世界で感染が拡大する中、中国は依然として海外からの入国者による感染と国内感染の「第二波」を防ぐ重要な時期にある。
鄧氏は「中国は国内の感染対策に取り組みつつ、引き続き関係国にできる限りの支援をする」と話した。
国際協力にどう参加するか?「中国の経験」を共有
新型コロナウイルス発生以来、中国は専門家を組織して積極的に技術交流を展開、新型コロナの影響を受けている国に支援や技術的サポートを提供し、余すところなく「中国の経験」を共有してきた。
国家衛生健康委員会の曾益新副主任によると、◇最新の診療案、予防・抑制案など技術文書をまとめ、世界180カ国、10以上の国際・地域組織に共有◇世界保健機関(WHO)と共同で新型コロナウイルス肺炎に関する中国の経験を共有する国際ブリーフィングを開催◇遠隔動画を通じて100以上の国や地域と約30回の技術交流会議を行った。
「一部の患者に治療の過程でステロイドを使うべきかどうか、その使用時期、使用量、使用期間、これらはいずれも臨床上必要性が高く、非常に指導的意義のある経験」と曾氏は説明。中国はイタリア、セルビア、カンボジアなどの国に専門の医療チームを派遣し、中国の防疫経験と戦略を紹介しているほか、その地域の情況に合わせて感染予防・抑制、臨床治療、コミュニティ管理などの指導や案内を行っている。