現地時間8日、フランスの新型コロナウイルス感染者が11万人を超え、死者が1万869人にのぼった。仏海軍の空母「シャルル・ド・ゴール」内で感染が発生した疑いがあるため、任務予定を切り上げ帰還を開始した。
仏保健省のジェローム・サロモン保健総局長が同日夜に発表した最新の感染統計データによると、フランスの病院の感染者は8万2048人、老人福祉施設の感染者は3万902人で、計11万2950人にのぼっている。
フランスの8日の死者は541人で、過去数日と比べやや減少した。死者は計1万869人にのぼり、欧州諸国の中ではイタリアとスペインに次ぐ規模だ。フランスの医療現場は依然として苦しい状況を強いられている。フランスの入院患者数は現在3万375人で、うち重症者は7148人。重症者のうち108人が30歳以下。
フランスで感染状況が最も深刻なイル=ド=フランス地域圏では、死者がすでに2877人にのぼっている。8日の死者は228人。重症者は同日2681人に達し、伸び率が3%に上昇した。
仏軍は8日、仏海軍の空母「シャルル・ド・ゴール」の船員40人に最近、新型コロナウイルスの症状が出ており、ウイルスに感染した可能性があるため、厳重な医学観察を受けていると発表した。空母内の感染発生が懸念されている。
同空母は先ほどバルト海で、NATO諸国と合同軍事演習を行っていた。仏軍はウイルス拡散を防止するため、空母の演習を終了し、「最高速度」で予定を切り上げ帰還することを決定した。空母は数日後にトゥーロンの軍港に戻る見通しだ。同空母の船員は1760人で、今月23日に帰港する予定だった。
仏政府は8日、15日以降も都市封鎖などの規制措置を継続すると表明した。マクロン仏大統領は13日に再び全国に向けスピーチを行い、国民に具体的な内容を説明する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月9日