国家医療保障局医薬サービス管理司の熊先軍司長は11日、新型コロナ感染が確定した入院患者の1人平均医療費が4月6日現在、すでに2万1500元に上っていると発表した。重症者の1人平均治療費は15万元以上で、少数の危篤患者の治療費は数十万元、さらには100万元以上にのぼる。いずれも規定に基づき医療保険が適用されている。
熊氏はさらに次のように説明した。
全国の4万人以上の医療従事者が設備・器材を持ち湖北省に応援に駆けつけ、患者に通常を上回る医療及び看護サービスを提供した。これらのコストは上述した費用の中に十分に反映することが難しい。これらを加味すれば、医療費の水準はさらに上がるだろう。これは国を挙げて心を一つにし、各方面の資源を動員し共同で公衆衛生事件に対応できるわが国の体制の優位性を示してもいる。
また治癒したが清算が行われていない患者、及び現在も治療中の患者は重症の割合が高く、医療費も多くかかっているため、最終的な感染が確定した入院患者の1人平均医療費はさらに増加することになる。
「2つの確保」政策に基づき、感染確定者及び疑い患者の医療費の基本医療保険、大病医療保険、医療救助の清算終了後に残る自己負担分については、財政補助を行う。この作業は現在、具体的な実施の流れを検討中だ。
感染対策期間中に企業の負担を軽減し、企業の操業再開を支持するため、段階的な従業員基本医療保険料の徴収削減が実施済みだ。各省・自治区・直轄市が地域に対して、基金収支中長期バランスの確保を前提とし、2020年2月から最長5カ月に渡り、従業員医療保険単位の負担分の徴収を半分に減額するよう統一的に指導する。企業の負担が1500億元ほど軽減される見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月13日