トランプ米大統領は19日、米国は中国に感染症の関連状況を調査する人員を派遣する考えで、中国側は責任を負うべきだと発言した。米国の国会議員も、中国が世界保健機関(WHO)をミスリードしたことによりパンデミックになったと非難した。中国外交部の耿爽報道官は20日の定例記者会見で、「米国の敵はウイルスであり、中国ではない」と述べた。
耿爽氏は以下のように話した。新型コロナウイルス感染症の発生後、中国の防疫の努力と成果は、国際社会に認められ、高く評価された。ウイルスは全人類の共通の敵であり、中国は他国と同様にウイルスの攻撃を受けた被害者であり、加害者ではなく、ウイルスの共謀者でもない。重大な公共衛生危機と伝染病の脅威に対し、国際社会は団結し、協力して困難を乗り切るべきであり、互いに責めあったり、責任追及や賠償請求を主張すべきではない。
世界に類似のやり方があったという記憶はない。2009年に(H1N1)インフルエンザが米国で大流行し、214の国と地域に蔓延し、20万人近くが死亡した。米国に賠償請求した人はいただろうか。1980年代、エイズが米国で最初に発見され、全世界に蔓延し、世界でどれほどの人が苦しんだかわからない。米国に責任追求した人はいただろうか。また、先日、シンガポール国立大学の馬凱教授を取材した記事を目にした。2008年に米国で発生した金融危機は、リーマン・ブラザーズが破綻し、最終的に世界的な金融危機になった。米国に責任を負うよう求めた人はいただろうか。米国の一部の人は、敵はウイルスであり、中国ではないことを認識する必要がある。
国際社会は共通の敵に闘争心を燃やし、団結し協力することでウイルスに打ち勝つことができる。他国を攻撃したり中傷しても、無駄にした時間と失った命を取り戻すことはできない。
我々は、米国側のこれらの人が事実を尊重し、科学を尊重し、国際輿論を尊重し、中国に対する理由ない攻撃と非難、無責任な発言をやめ、国内の防疫に目を向け、国際防疫協力を積極的に推進することを望んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月21日