中国外交部報道官の耿爽氏は23日、中国とロシアが両国首脳のまとめたコンセンサスに沿って、相互支援の拡大と密接な協力の維持により、防疫対策で協力する方針を明らかにした。
同日に開かれた定例記者会見で、記者からの以下のような質問があった。4月22日にロシア大統領報道官のペスコフ氏は、中国とロシアの首脳が電話会談で、双方が防疫対策で協力する政治的な意向を強化することを確認したと発表。ウイルスが人工的につくられたといういかなる国際世論にも根拠はなく、科学的な根拠がなければ、いかなる国の批判も受け入れることはできないと指摘した。これについて中国側はどのように考えているのか。
耿爽氏は、ロシアが表明した態度を認識していると答えた。中国とロシアが互いに最大の隣国および新時代の全面的な戦略協力パートナーとなっており、両国が高度な相互信頼と相互扶助の精神にもとづき、防疫対策のなかで互いに強固な支援を行っていると説明。両国首脳がこの1カ月以内に2度の電話会談を行い、防疫対策の協力に大きな力を注いだことを明らかにし、双方が両国首脳のまとめたコンセンサスに沿って、相互支援の拡大と密接な協力の維持により、防疫対策で協力する方針を示した。
また、ロシアがウイルス発生源の問題に客観・公正かつ科学的・理性的な立場を保っていることに賛意を示した。ウイルス発生源の問題は科学的な問題として科学者と医学専門家による研究が必要で、これが国際社会の共通認識になっていると指摘。ウイルス発生源を政治問題とすることや「人のせいにしようとする」他国の行為は、受け入れられないと話した。国際社会は人類運命共同体の理念にもとづき、心を一つに誠心誠意の協力を行い、共同で世界の公共衛生の安全を維持すべきとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月24日