FT:アジアの需要回復、中国の4月の輸出反転をけん引
フィナンシャル・タイムズ(FT)の電子版は7日、次のように伝えた。
アジアの需要回復は中国の4月の輸出反転をけん引したが、サービス業は依然として不景気だ。これは新型コロナの封鎖措置解除後の経済復興が、依然として挑戦に直面していることを意味する。
中国の輸出量の回復は主に東南アジアの力強い需要によるものだ。同地域は中国にとって最大の貿易パートナーの一つだ。感染状況が日増しに和らぎ、東南アジアの市場が徐々に営業を再開している。税関のデータによると、ASEANの今年1−4月の調達額が3.9%増加した。
中国の大口商品輸入も加速中だ。インフラ整備の回復に伴い、1−4月の鉄鉱石及び銅の輸入量が前年同期比で大幅に増加した。
その一方で、経済が封鎖状態のEUの貿易額は6.5%減、米国は12.8%減となった。
状況は悲喜こもごもだが、経済学者は「ハードランディングのリスクが残されているが、これらの数字は世界2位の経済体が転んでも起き上がれることを証明した」と述べた。本部を北京に置くコンサルティング会社・莫尼塔集団のチーフエコノミストである鐘正声氏は「経済回復の兆しがある」と述べた。