米アレルギー・感染症研究所(NIAID)の所長のアンソニー・ファウチ氏は12日、米国の拙速な経済再開により新型コロナウイルスが再び大流行する可能性があると表明した。
ファウチ氏は同日テレビ会議により、米上院保健・教育・労働者・年金委員会の感染対策状況に関する公聴会に出席した。ファウチ氏は発言の際に、都市にせよ各州にせよ「効果的かつ効率的」な対応力を持たず拙速な経済再開に踏み切れば、感染者が小幅増から大流行に転じる恐れがあると述べた。
ファウチ氏は「米国では感染症がコントロールを喪失する程度まで流行する現実的なリスクがある。これにより回避可能だった感染や死亡が生じ、経済回復にも遅れが出る。米国は感染対策の正しい方向に前進しているが、これは決して感染症が完全にコントロールされたことを意味しない。十分な対策がなければ今秋にもぶり返しが生じるだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月13日