第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議は、全人代常務委員会の「香港特別行政区が国家安全を守るための法律制度と執行メカニズムの確立・健全化に関する全人代の決定草案」の審議要請に関する議案を審議する。複数の香港代表・委員は21日、新華社のインタビューに応じた際に次のように指摘した。国家安全を守ることは「一国二制度」の核心的要義だ。香港特別行政区が国家安全を守るための法律制度と執行メカニズムの確立・健全化は、香港の国の憲制に対する責任であり、自身の利益を守るための切実な需要でもあり、「一国二制度」の安定した長期発展に法的保障を提供する。これについては断固支持する。
香港工会連合会会長の呉秋北代表は、「昨年の持続的な暴力事件は、香港における一国二制度の実践の深刻な脅威になった。香港の反対派が外部勢力と結託し、色の革命を行っていることは明らかだ。香港の国家安全面の不備と法律の空白は非常に顕著であり、これを急ぎ補わなければならない。今回の会議では全人代常務委員会の『香港特別行政区が国家安全を守るための法律制度と執行メカニズムの確立・健全化に関する全人代の決定草案』の審議要請に関する議案が審議されるが、これは国が国家安全を守る揺るぎなき決意を持つことを意味する。関連制度及びメカニズムの早急な発表に期待する」と述べた。
香港民建連副主席の陳勇代表は、「香港特別行政区が国家安全を守るための法律制度及び執行メカニズムの確立・健全化を全力で支持する。香港の一部の市民は外部反中勢力の唆し・扇動・買収を受け、同胞を悲しませ敵を喜ばせることをしている。自分の民族と国を傷つけ、700万の香港市民の命及び財産の安全を脅かしている。これらの行為はどの国であっても国を裏切る行為だ。香港市民の現在の最大の願いは、すべての違法な黒の暴力行為を早急に阻止することだ。こうすることで初めて一国二制度を守り、香港を再び前向きな発展の正しい軌道に戻らせることができる」と述べた。
全国政治協商会議香港地区委員の黄楚標氏と黄英豪氏は香港の若者の問題に注目し、次のように指摘した。「香港独立」思想が現在、学校に浸透している。多くの若者が歪んだ邪説に洗脳され、扇動され、違法の犯罪行為に手を染めている。これは国家安全にとって現実的な脅威だ。関連制度及びメカニズムが打ち出されれば、香港の国家安全を守る面の「弱点」が補強される。これは香港の長期繁栄・安定の維持、一国二制度の安定した長期発展の推進に対して重要な意義を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月22日