ロシア外務省のザハロワ報道官は2日、トランプ米大統領が提案している拡大G7サミットは全面的な代表性を保証できないと述べた。中国不在であれば、世界的な意義を持つ重大措置を実施できないとの懸念を示した。
ロシア外務省のウェブサイトによると、ザハロワ氏は同日ロシアメディアからの「トランプ氏の拡大G7を今秋開催という提案をどのように捉えているか」という質問に対して、「ロシア側はG7が非常に時代遅れであり、現在の世界を代表できないという米大統領の発言に留意しており、この観点に同意する。西側諸国だけで作るクラブ内では世界の政治・経済問題を解消できないというのがロシア側の立場だ」と回答し、次のように続けた。
拡大G7という主張は方向性が正しいが、この「拡大」はその全面的な代表性を保証できない。G20サミットは効果的かつ成果の顕著な協議方法だ。G20にはG7やBRICSなどの参加国が含まれ、世界の経済成長及び政治的影響力を持つ主要国・地域を全体的に網羅している。
トランプ氏は30日、6月に予定されていたG7サミットを9月の国連総会前、もしくは11月の米大統領選後に開催すると表明した。またG7は「非常に時代遅れ」だと述べ、ロシア、韓国、豪州、インドを招待する予定と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月3日