中国外交部の華春瑩報道官は8日、「中国側は米国側に果たすべき義務をしっかり果たし、核実験停止の約束を守り、包括的核実験禁止条約の主旨と目標を守るよう求める」と述べた。
同日の定例記者会見で、記者からは「包括的核実験禁止条約機関著名人チームは先ほど、米国が核実験再開について議論する可能性を報じたことについて強い懸念を表した。米国側のこの行為は世界の核実験停止の規範を破壊し、包括的核実験禁止条約のメカニズムを大きく損ねると強調した。また各国に対して条約への断固支持を改めて表明し、具体的な措置により条約の早期発効を保証するよう呼びかけた。ロシア側はすでにこの声明に支持を表明している。中国側は本件についてどのような観点を持つか」という質問があった。華氏は次のように回答した。
中国側は先ほど、米国の内部で核実験再開の問題について議論する件について強い懸念を表していた。中国側は包括的核実験禁止条約機関著名人チームの声明を支持する。同条約は国際核軍縮体制の重要な支柱で、核実験禁止の国際的な規範を確立した。核軍縮を推進し、核拡散を防止し、世界の平和と安全を守る重要な意義を持つ。我々は米国側に果たすべき義務をしっかり果たし、核実験停止の約束を守り、条約の主旨と目標を守るよう求める。また米国側が真剣に国際社会の声に耳を傾け、国際核軍縮及び核不拡体制に資することをし、世界の戦略的安定を損ねる道を歩み続けることのないことを願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月9日