「ハーバード論文」、間違いだらけで粗製乱造=外交部

「ハーバード論文」、間違いだらけで粗製乱造=外交部。

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発信時間:2020-06-12 14:49:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 このほど物議を醸している、新型コロナウイルス感染症に関するいわゆる「ハーバード論文」について、中国外交部の華春瑩報道官は11日「この論文は間違いだらけで粗製乱造だが、米国側の一部の政治家やメディアは鬼の首を取ったように喜んでいる。この馬鹿げた現象の裏に隠された下心と手管については、笑い事では済まされないだろう」と述べた。


 華氏は同日の定例記者会見で、次のように述べた。


 一部の中国メディア、中国国家衛生健康委員会の専門家、世界保健機関(WHO)の専門家らが最近、この論文を疑問視し批判している。論文は武漢の複数の病院の駐車場の車の数で新型コロナが発生した時期を推測したが、これは非常に不可思議だ。他にもいくつかの非常に大きな不備がある。


 まず、ハーバード大学のリポジトリ「DASH」はハーバード大の教育・研究者の学術的な観点を収集・保存・発表する開かれたデータバンクに過ぎず、同業者の厳格な評議を受けた刊行物ではない。関連論文はハーバード大学医学大学院の正式な観点と水準を示すだろうか。


 次に、関連論文の筆者は偶然にも、この論文を独占スクープで報じた米ABCのライターだった。しかも偶然にも、この論文はプレリリース前にさらに多くのデータを入手し、報じられた。


 それから、ABCの報道の図表で示されていた時間はなんと2019年5月だった。これは意図しなかったミスなのだろうか、それとも他に問題があるのだろうか。


 さらに、論文は「咳」と「下痢」の検索数を重要な証拠の一つとした。一部の中国メディアがこれについてリサーチを掘り下げたところ、論文にあった2019年9月の「咳」と「下痢」の検索数の伸び率は、2017年及び2018年の同期ほど高くなかった。


 WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏が10日、病院の駐車場の車の数の変化について拡大解釈し、2、3のステップを省略し推論に至り新型コロナと関連付けても何の意味もないと指摘した通りだ。


 この間違いだらけで粗製乱造のいわゆる論文について、米国側の一部の政治家やメディアは鬼の首を取ったように喜び大々的に宣伝し、中国が感染症を隠していた新たな「証拠」としている。この馬鹿げた現象の裏に隠された下心と手管については、笑い事では済まされないだろう。


 これは米国側の一部の人物が中国に関するフェイクニュースを意図的に作り流布している新たな証拠であり、国際社会全体の譴責と反発を浴びるべきだ。


 論文の筆者は方向を調整し、フォート・デトリック基地の生物化学兵器研究所が昨年閉鎖されたこと、その後発生した電子タバコ由来の疾患及び大規模なインフルエンザと新型コロナの間にどんな関係があるかをしっかり研究すべきだろう。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月12日

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