中国外交部の趙立堅報道官は18日、楊潔篪中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)とポンペオ米国務長官の対話について、記者からの質問に次のように回答した。
楊氏は対話において、中米関係の発展に対する中国側の基本的な態度、及び台湾、香港、新疆などの重要かつ敏感な問題に関する立場を示した。
中米は「和すれば共に利し、争えば共に傷つく」で、中米双方にとって唯一の正しい選択は協力だ。中国側は米国側と共に努力し、衝突・対抗しない相互尊重及び協力・ウィンウィンの関係の発展に取り組むと同時に、自国の主権、安全、発展の利益を断固として守る。米国側が中国側と向き合い、両国首脳の重要な共通認識を真剣に実行し、両国関係を協調・協力・安定を基調とする軌道に戻すことを願う。
世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の切り離せない一部分だ。一つの中国の原則は、中米関係の政治的な基盤だ。自国の核心的利益を守る中国側の決意と意志は確固不動だ。中国側は米国側に対して、一つの中国の原則と中米の3つの共同コミュニケの規定をしっかり守り、慎重かつ適切に台湾問題を処理するよう求める。
香港特別行政区が国家安全を守るための法律制度及び執行メカニズムの確立・健全化を含む香港事務は完全に中国の内政だ。香港地区関連の国家安全立法を推進する中国側の決意は確固不動だ。中国側は香港事務に干渉する米国側の言行、G7外相の香港問題に関する声明に断固反対する。中国側は米国側に、中国側の主権をしっかり尊重し、客観的かつ公正に香港地区関連の国家安全立法を捉え、すべての形式による香港の内部事務への干渉を停止するよう求める。
中国政府の法に基づく新疆における対テロ・脱過激化の措置は、新疆の安全情勢を大きく好転させた。新疆各民族の生きる権利、健康の権利、発展の権利を力強く保障した。中国側は米国側が「2020年ウイグル人権政策法案」を可決したことに強い不満を表する。米国側には中国側のテロ対策・治安維持・脱過激化の努力を尊重し、対テロ問題でダブルスタンダードを持ち出すことを停止し、新疆問題を利用した中国への内政干渉を停止するよう求める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月19日