新型コロナ、中国は進展があり次第世界と情報を共有=崔天凱駐米大使

新型コロナ、中国は進展があり次第世界と情報を共有=崔天凱駐米大使。中国が新型コロナを隠蔽していたという非難については、感染症の発生当初はこの新種のウイルスに関する理解が浅く、これはウイルスを絶えず発見・理解し対応の改善に取り組むプロセスであると回答した…

タグ:感染症 肺炎 認識 WHO 科学技術

発信時間:2020-07-22 09:52:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国の崔天凱駐米大使はワシントンで18日、CNNの番組「ファリード・ザカリアGPS」の司会者のザカリア氏のオンラインインタビューに応じた。中米関係、新型コロナウイルス感染症、香港国安法、南中国海問題などの問題に関する質問について回答した。


 中国が新型コロナを隠蔽していたという非難については、感染症の発生当初はこの新種のウイルスに関する理解が浅く、これはウイルスを絶えず発見・理解し対応の改善に取り組むプロセスであると回答した。


 ザカリア氏:新型コロナウイルス感染症の流行後、米国及び世界各地の人々が中国に不信感を募らせています。地方と中央を問わず中国の政府は世界保健機関(WHO)に情報を隠しているという説があります。中国は現在も政府の厄介事を避けるため、新型コロナ関連の学術文書を審査しています。感染症は全世界に影響を及ぼしましたが、これは中国側がより透明であるべきだったということではないのでしょうか。

 

 崔大使:それは大きな誤解です。実際には感染症の発生当初において、この新種のウイルス、その深刻さや感染経路についてはほぼ無知でした。全世界がこの新たな感染症についてほとんど知りませんでした。そのためこれはウイルスを絶えず発見・理解し対応の改善に努めるプロセスです。このプロセスはまだ続いています。実際には当初より、つまり今年1月の最初の数日に、私たちはWHOに当時の「原因不明の肺炎」の一部の感染者を報告していました。当時はまだこの新型ウイルスをいかに定義するかが不明でした。数日後、私たちの理解がやや深まり、WHO及び各国とウイルスの遺伝子配列を共有しました。中米両国の疾病予防管理センターは1月4日の段階で、この新型ウイルスについて意思疎通していました。


 これは世界の協力を絶えず強化し、認識を深め、各国間の連携と対応を拡大するプロセスです。WHOは2月中旬に中国に専門家を派遣しました。今年5月に開かれたWHO総会において、中国とその他の140数カ国は感染対策の国際協力を強化する決議を採択しました。中国の指導者は、中国側はWHOへの資金援助を大幅に拡大すると宣言しました。もちろん、一部の国は当時すでにWHO脱退を検討しておりましたが、私たちは支持を強化しました。感染は現在も拡大中です。私たちはWHO及び各国の科学者と科学研究、科学技術協力を展開しています。これはウイルスの発生源を追い、その感染経路に関する理解を深め、感染拡大を抑制し、患者を治療し、ワクチンを研究開発する方法を研究するためです。私たちにはまだ多くの仕事が残されています。これこそが事実です。タイムラインは非常にはっきりしています。


 ザカリア氏:しかし大使、AP通信などのメディアの報道によると、中国側は1月中旬に北京で開かれた会議で同ウイルスの感染力が強いことを確認していましたが、全世界に伝えたのは1週間後です。他国にとって、1週間の待機時間は余りにも長過ぎます。

 

 崔大使:私たちが最も早くWHOに感染症を報告したのは1月3日で、あなたが言及した会議よりずっと前です。

 

 ザカリア氏:しかし中国は当時、感染症がウイルスによるもので、呼吸器を通じ感染拡大するといった情報を提供していませんでした。

 

 崔大使:当時はまだ感染流行の初期で、この新型ウイルスについて何かを知っている人はほとんどいませんでした。私たちは当時研究と理解に努め、進展があり次第世界と情報を共有しました。「ランセット」などの科学誌をご覧になるべきでしょう。これらの刊行物は1月の時点で多くの中国の科学者及び保健専門家の論文を掲載しており、他国に先駆けていました。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月22日

 

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