中米関係の維持と安定のためにアメリカ側が正さねばならない誤り

中米関係の維持と安定のためにアメリカ側が正さねばならない誤り。近頃、ポンペオ国務長官などアメリカの一部の政治家はたびたび反中的な言論を発表し、アメリカ側は中米関係を破壊するふるまいをしている…

タグ:米国 香港 覇権主義 経済

発信時間:2020-08-11 16:37:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 近頃、ポンペオ国務長官などアメリカの一部の政治家はたびたび反中的な言論を発表し、アメリカ側は中米関係を破壊するふるまいをしている。そのため両国関係が国交樹立以降で例を見ない複雑かつ厳しい局面となってしまった。このような事態に際し、アメリカ側の政策決定者はアメリカ各界の有識者の願いに真剣に向き合い、世界各国の呼びかけに耳を傾け、誤りを正して中米関係を健全かつ安定的な発展の軌道に戻すよう共同推進すべきだ。

アメリカは覇権主義を放棄する必要がある

香港地区の事務へ粗暴に干渉し、南中国海の領土主権の問題に公然と介入し、中国に罪を被せる口実を列挙して在ヒューストン中国総領事館の閉鎖を要求し、5Gネットワーク構築について他国にアメリカの意向に従うよう恫喝し、さらには抖音(Tik Tok)の海外版にまで手を伸ばしている。最近のアメリカの行いは、世界に向けてむき出しの覇権主義を露にするものとしか言いようがない。

ことあるごとに「公平」を謳いながら、そのたびに他国への内政干渉を企て、実行している。さらに、市場開放を約束して公平な競争を公言しておきながら、その一方で「科学技術覇権」の道を突き進んでいる。

イランからベネズエラ、さらにはヨーロッパまで、アメリカの「ロングアームの法理」(米国の州法により非居住者もその州と最小限度の接触があれば現地裁判所の司法管轄権が及ぶとするもの)は世界中に害を及ぼし、他国の正当かつ合法的な権益を損ない、他国の経済・社会発展を破壊している。

アメリカ外交問題評議会でシニアフェローを務めるスチュワート・パトリック氏は「アメリカ政府が法治の代わりに弱肉強食の『ジャングルの法則』を用いることで、アメリカの覇権はすでに悪辣なものへと変化を遂げている」と鋭い評論を行っている。

歴史を歪曲・否定してはならない

ポンペオ国務長官は演説の中で、中国の内政・外交政策について根拠のない非難を行い、「アメリカの対中関与政策は失敗だった」とした。 

中国が成し遂げた今日の発展の成果はアメリカの関与政策が「与えた」ものではなく、中国共産党の指導のもと、中国人民の懸命な努力によって実現したものだ。近年、多くの国際機関が行った世論調査の結果は、中国人民が自らの選択に満足しており、政府に対する信頼度が9割を超えていることを示している。

 

歴史に対する無知という点でもポンペオ国務長官の言論は突出している。40年以上前、中米関係は新たな1ページを開いた。当時、アメリカのニクソン大統領は、中米両国が手をとるのは「われわれが信仰を同じくするからではなく、共通の利益と願いを持つからだ。双方がこのような願いを持っている。それは新たな世界秩序を打ち立て、互いに違いがあっても尊重し合うことだ」と述べた。

アメリカ外交問題評議会のリチャード・ハース会長はポンペオ国務長官の言論のでたらめさについて、「問題はアメリカの外交トップに微塵も外交戦略がないだけでなく、よりひどいのは彼が歴史を歪曲し、ロジックが明確で実行可能な方法で現代において最も影響力を持つ二国間関係を対処できていないことだ」と指摘している。

対立ではなく協力が必要だ

アメリカは最近、明らかに相反する二つの事を行っている。一方では立て続けに協定や条約を反故にし、国際機関から脱退しており、国際条約から脱退した数が最も多い政権となった。また一方では徒党を組むのが忙しく、さまざまないわゆる「同盟」を組もうとし、中国を孤立させようと企んでいる。

ドイツの外交政策に関するサイトは「3年余りの間、一貫して多国間体制を蔑視してきた国の国務長官が現在は『広範な反中同盟』の構築を呼びかけているのは、この上ない皮肉だ」と指摘している。

75年前の反ファシスト戦争の勝利から今日の新型コロナウイルスによる肺炎という大きな試練まで、すべてが証明しているように、人類は運命共同体であり、共同責任を有し、手を携えて協力し試練に対応する必要がある。中米関係は現在の世界で最も重要な二国間関係の一つであり、中米の今日の選択は両国関係だけでなく、世界の未来にも影響を及ぼす。世界の平和と安定のために必要なのは対立ではなく両国の協力であることをアメリカは認識しなければならない。

イデオロギーの対立によって世界を分裂に陥れるか、それとも制度の違いを乗り越えて人類運命共同体を打ち立てるか、独立した判断を下す国と民族はいずれも歴史的に正しい方に立つことを選ぶと確信する。 

「北京週報日本語版」2020年8月11日

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