中国の崔天凱駐米大使は先日、米ブルッキングス研究所のアレン所長の招待を受けて学者及び関係者20人余りと中米関係についてビデオ形式で意見交換し、基調講演を行った。中国新聞網が伝えた。
崔大使は「中米関係のネガティブな趨勢が引き続き進行した場合、中国はさらに多くの困難や試練に直面するかもしれないが、『新冷戦』を発動する者も自らが払うことになる代償及び世界にもたらす災禍を真剣に考えるべきだ」と指摘。
「現在の中米関係の根本的問題は、中国が現有の国際秩序と深く融合している中、米国は中国を受け入れ、歴史・文化・制度の異なる国と平和的に共存できるのか否かということにある。中国は一貫して国際体制への積極的な参加者、支持者、貢献者だ。一方で、長い文明を持つ大国である中国の融合が国際体制にいくつかの変化をもたらすことは避けられず、国際体制にも相応の調整が必要だ。これは化学反応と同じで、全く自然で理にかなったことだ。しかし中国に現有の国際体制に『革命』を起こす、あるいは自ら全く新たな体制を創出する意図はなく、融合し適応すると同時に、情勢の変化に基づく相応の改革を積極的に後押しすることを望んでいる。米国は中国など各国と共に努力して、国際秩序と世界の体制が国際社会の全てのメンバーのニーズと合致するよう確保し、各種のリスクや試練に連携して対処するのか、それとも情勢が制御不能になるのを放置し、大国間競争のゼロサムゲームに惑溺し、『トゥキディデスの罠』に陥るのか?米国は根本的な選択をしなければならない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年8月20日