元米国駐中国大使のマックス・ ボーカス(Max Baucus)氏は、「米中関係が困難にさらされているものの、双方は引き続き対話のチャンネルを保ち、協力分野を探るべきである。食い違いが生じた時には相手国を尊重すべきだ」という考えを示しました。
これはボーカス氏が「人民日報」のインタビューに答えた際に述べたものです。さらに、ポンペオ国務長官が、ニクソン大統領による対中国政策の基本的立場に疑問を呈し、中国との協力を「中止すべきだ」と表明したことについて、「誤った考えで、より多くの対立をもたらし、より多くのトラブルを作り出すしかない」と示しました。
同氏はまた「世界の二大経済大国として、中国とアメリカは制度が異なり、協力を試みるしかない」としたうえで、「双方は意見が一致できる分野を探るべきで、合意できない分野は互いに相手のことを尊重しなければならない。何故なら、すべての国に自国の利益を守る必要があるからだ」と表明しました。
両国の経済関係について、「米中両国は切っても切れない緊密な経済関係にある。現在、一部の米国人がいわゆる国際連盟を組んで『中国を孤立』させようとしているが、今では中国の発展はもはや阻むことができない。米国は中国と協力する方法を見つけ出さなければならず、多くの分野で共通認識を持つことができるものだ」と強調しました。
同氏は、米国の一部の政治屋が世論を掻き立てて選挙で優位を得ようとすることに懸念を示し、「米中関係は多くに困難に直面している今も、両国は対話のチャンネルを保ち、相互理解を深めていく必要がある」という考えを示しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月23日