世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は21日の定例会見で、世界が一致団結しワクチンの開発に成功すれば、新型コロナウイルスのパンデミックが2年以内で収束するよう期待していると示しました。
テドロス事務局長は、1918年に流行したスペイン風邪の収束には約2年かかったとした上で、「現在の技術革新によって、新型ウイルスの感染拡大をそれよりも短期間で終わらせられる可能性がある」と話しました。
さらに、「1918年から世界で大流行した“スペイン風邪”は同年2月から1920年4月まで、約2年間続いた。新型コロナウイルのパンデミックは百年に1度の健康危機である。グローバル化が進んでいる現在、新型コロナウイルスの拡大がさらに速く、遠くなっている。このような不利な面があると同時に、現代社会はより先進的な技術があるため、感染症の早期収束を可能にしている」と述べたうえで、「以上のことから、我々は2年以内で感染症を収束させたい。あらゆる努力を結集させ、世界が一致団結し、既存のツールと開発される可能性があるワクチンを最大限に利用することができれば、1918年のインフルエンザよりも短期間で収束させることが可能だろう」と示しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月22日