政治 > 中国が各国にワクチンを供給、ファイザーは欧州への交付に遅れも
中国が各国にワクチンを供給、ファイザーは欧州への交付に遅れも。
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ノルウェーなどの欧州諸国がより懸念しているのは、ファイザーが欧州へのワクチン交付量を減らすという情報だ。ドイツのテレビ局は17日、ファイザーがベルギーの生産拠点の「アップグレード」を行ったため、今後3−4週間の欧州諸国への交付計画に影響が及ぶと伝えた。ドイツ政府は、ドイツはワクチン交付量に想定外の事態が生じたことについて「遺憾」であるとし、欧州委員会にワクチン交付の「透明性と確実性」を求めるよう要請した。さらにはファイザーの工場の所在国であるベルギーからも不満が漏れている。2月中旬までにベルギーが交付されるワクチンが半分に減るというのだ。カナダ保健相も、ファイザーのカナダへのワクチン供給が2−3週中断されると述べた。報道によると、多くのEU諸国が欧州委員会に宛てた書簡の中で、ファイザーの最新の動きは「受け入れられない」とし、メーカーに「公式の説明」を求めるよう欧州委員会に要請した。報道はこの重要なタイミングでの工場の「アップグレード」に関する理由を見つけなかったが、意味深長に「米国市場は影響を受けない」と一言補った。また、ロイター通信によると、ファイザーの広報担当者は16日、「ワープ・スピード作戦（トランプ政権のワクチン接種計画）は最近になりようやく、当社に第2弾の輸送を要請した。そのため当社の第2弾のワクチンのすべてが米国に輸送される」と表明した。
国連のグテーレス事務局長は15日、世界で新型コロナウイルスの感染による死者が200万人を上回ったことについて、「痛ましい節目」と表現した。また、世界の感染対策の団結力が弱まっているとため息をついた。「ワクチンが高所得国に速やかに流入しているが、最も貧しい国には何のワクチンもない」グテーレス氏は一部の国について、「裏で取引を行い、需要を上回るワクチンを調達している」と批判した。グテーレス氏は、「ワクチンの国家主義」は逆効果にしかならず、世界経済の回復を遅らせると述べた。
ロシア紙『コムソモリスカヤ・プラウダ』は「高所得国がワクチンを争奪し、貧困国に1本も残さない。欧米などの西側諸国は現在、ファイザーのワクチンを争奪しているが、その生産量は需要に遥かに及ばない。一部の貧困国と小国はワクチンを1本も入手できない」と伝えた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年1月18日
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