王毅国務委員兼外交部長は29日、フランスの大統領外交顧問であるエマニュエル・ボヌ氏と、第21回中仏戦略的対話を共同主催しました。
王外交部長は「中国とフランスは主権と領土保全の相互尊重、内政不干渉の原則などの政治的基礎を終始堅持し、戦略的相互信頼を強固にし、関係の安定性と予測可能性を絶えず強化し、不確実性に満ちた世界により多くのポジティブなエネルギーを注ぎ込んでいきたい」と表しました。
王外交部長はまた、「中仏戦略的対話メカニズムは、その確立から20年間にわたり、両国元首を直接的にサポートし、双方の共通認識を集め、両国関係の健全な発展の勢いを維持する上での積極的な役割を果たしている。双方は引き続き両国元首の戦略的な指導の下で、対話メカニズムを十分に活用し、両国関係の正しい軌道に沿った前向きな発展を推し進める。双方は新エネルギーやデジタル経済、農業科学技術、グリーン発展などのイノベーション協力を強化し、強力な団結と優位性の相互補完を実現させ、より多くの第三者協力を開拓して、両国の次の段階の協力に新たな内容を注いでいくべきだ」と述べました。
一方のボヌ氏は、「中国はフランスの重要な戦略的パートナーだ。フランス側は両国の相互信頼と各分野における交流と協力を高く評価しており、G20など多国間の枠組みの下でのコロナ禍への共同対応や、世界経済の回復、グリーン発展のモデルチェンジの推進、アフリカ諸国の債務緩和についてのイニシアチブの実行など、各分野での協力に満足している。フランスは多国間主義を断固として支持し、引き続き中国とワクチン協力や、気候変動と生物多様性といった重要な国際問題と地域問題について意思疎通と協調を強化することを希望する。欧州と中国の関係は経済と貿易の範疇を超えた戦略的意義を持っている。欧州と中国の力強い関係は双方の共通利益に合致しており、フランス側は欧州と中国がハイレベルの協力を展開することを支持し、引き続き中国側と共に欧州と中国の全面的戦略パートナーシップの発展を共同で推進していきたい考えだ」と表明しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年1月31日