産業振興のロードマップの作成を加速
産業振興は農民の「財布」、農村振興の底力と結びつく。専門家は「農村産業が力強く発展し、脱貧困地区の特色ある有力産業が安定的かつ高品質に発展することで、初めて持続的に農民の増収の道を広げ、貧困回帰及び新たな貧困の発生を効果的に防止できる」と指摘した。
農村産業の全面的な振興の推進加速に関するシグナルが最近、集中的に打ち出されている。中央1号文書は「現代農村産業体系を構築する。農村の特色ある有力資源を利用し、農業全産業チェーンを構築する。産業チェーンの主体を県都に留め、農民が産業付加価値収益をより多く共有できるようにする」とした。
湖南師範大学中国農村振興研究院の陳文勝院長は、「脱貧困攻略にせよ農村振興にせよ、いずれも産業発展により農民の増収と豊かな生活を促進する長期的かつ効果的なメカニズムを構築する必要がある。制度の変革、構造の最適化、要素の高度化を農村産業発展の内的原動力にしなければならない。市場の需要と品質の要求を志向とし、市場の需要の変化の法則、品種・品質の要求を正確に把握し、農業の供給と市場の需要を効果的につなげる」と述べた。
市場の力で産業振興を促進
企業は産業による貧困扶助、産業振興の重要な力だ。国家税務総局が先ほど発表した増値税インボイスデータによると、リーディングカンパニーの産業による貧困扶助のけん引力が効果的に発揮された。
全国脱貧困攻略総括表彰式において、アリババ、拼多多、碧桂園など一連のリーディングカンパニーが「全国脱貧困攻略先進集団」に選ばれた。
情報によると、832の国家級貧困県のアリババのプラットフォームにおける過去3年のネット通販売上高は2700億元以上となっている。拼多多のプラットフォームは現在まで、全国の10万人以上の新農業人のUターン創業を直接けん引している。富の創出のリーダーが次々と登場し、貧困地区に産業と利益をもたらしている。碧桂園は貧困地区に資金、技術、市場、ルートなどの有力資源を導入し、農村の自然生態資源、文化資源、農産物資源などの有力資源を特色製品として市場に販売し、現地自身の造血能力を強化している。
中央1号文書は「財政投入のけん引力を発揮し、市場化方式による農村振興基金の設立を指示する。金融資本と社会の力の参加により、農村産業の発展を重点的に支持する」とした。
多くの企業が力を蓄え、機会を待っている。例えば広薬集団は先ほど、全国初の農村振興基金である広薬集団「刺檸吉」十億農村振興基金の設立を発表した。今後5年間で10億元を投じ、農村振興を全力で支える。京東は今後3年に渡り「奔富助長計画」を実施し、自社のサプライチェーン、物流、金融、技術、サービスの5大中核能力を発揮し、スマート農業の助力、新インフラの整備、産業による貧困扶助のけん引、サプライチェーンによるエンパワーメント、金融サポート、生態系の構築などから着手し、農村の全産業チェーンを貫き、農村振興を促進し、農村の生産高1兆元成長をけん引するとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月1日