日本と韓国はブリンケン氏とオースティン氏が影響力を高め駆け引きを有利にする資源と道具をもたらすことに期待している。しかし米国人からナイフを渡され中国を刺す、もしくは自分の身を切るよう強いられることを望まない。
米国は中国に数多くの罪名をでっち上げ、中国の多くのやり方は「ルールの破壊」であると批判している。徐々に自分たちを騙すことに成功し、米国の問題は主に中国が作ったものであり、中国包囲とデカップリングにより米国の絶対的な優位性を取り戻し、それを揺るぎなきものにできると信じ込んでいる。
米国のすべての問題は、グローバル化の時代にその競争力が低下したことに尽きる。彼らは軍事や金融の覇権に甘んじ、革新の能力とペースが落ち、労働力全体に怠け癖がついている。より多くの優位性を作ることで優位性を保とうとするのではなく、過去の遺産を守ろうとしている。このようなやり方を続ける国に問題が生じない方がおかしい。
グローバル化は世界経済運行のDNAを変えた。米国主導の小さな同盟関係による、扉を閉ざし自分たちだけ豊かになり、勝者が総取りするという時代は永遠に終わった。経済発展の要素の世界における流動は不可逆的だ。人類は全体的に文明的になり、艦砲により得られる利益が大幅に減少し、国家安全の意義も変遷している。冷戦時代のプランを踏襲することは根本的に間違っており、数十年前に飛ぶように売れた部品を今日の同ブランドの車に取り付けるように要領を得ない。
アラスカは今週の国際政治の真の焦点になる。ブリンケン氏とオースティン氏は日韓訪問で二国間関係に焦点を絞ることになるはずだ。米中の戦略的対話に向け勢いをつけようとするならば、日韓をより利用することになる。日韓は米国の国務長官と国防長官の来訪を喜んでいるが、米国との相互利用の中で翻弄されないよう注意が必要だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月15日