日本の小泉進次郎環境相が中国に対し温室効果ガス排出削減の加速とカーボンニュートラル実現の約束の前倒しを求めたことを受け、外交部の趙立堅報道官は15日、「中国は確固たる決意で約束を履行する」と述べ、日本側に対して「まずは自分のことをきちんとしてほしい」として、福島第一原発の汚染水海洋放出問題への責任ある対処を促しました。
報道によりますと、小泉環境相は14日、ブルームバーグNEFサミットに出席した際、中国に対して温室効果ガス排出削減の対策を加速させ、できるだけ早く炭素排出量をピークに到達させるよう求めたということです。
趙報道官はこれに対し、「中国は昨年、2030年までに二酸化炭素排出量を減少に転じさせ、2060年までに排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目指すと表明した。排出量を減少に転じさせるピークアウトからカーボンニュートラルまでは、先進国にとってほぼ50~60年が必要で、中国はこれを僅か30年間で成し遂げようとしている。これは決して容易なことではない」と指摘しました。
さらに、数日来国際社会からの注目が集まっている福島第一原発の汚染水海洋放出問題に関する日本政府の決定に言及し、「日本側にはまず自分自身のことをきちんとしてほしい。国際社会の重大な関心に速やかに応え、責任ある態度で同問題に対処するよう求めたい。これは日本の国際的イメージの改善につながる」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2021年4月17日