資料写真
米AP通信:中国の袁隆平氏が逝去 稲の研究で世界の命を救う
高生産稲の栽培により全世界の命を救った中国の科学者の袁隆平氏は、今週土曜日(22日)に長沙市で亡くなった。享年91歳。袁氏は生涯を稲の研究に捧げた、中国では誰もが知る人物で、「ハイブリッド稲の父」と呼ばれている。袁氏は2004年に世界食糧賞を受賞した。同賞の公式サイトによると、全世界のすべての稲のうち5分の1が、袁氏が画期的な発見後にハイブリッド技術により開発した品種だという。袁氏は70年代に年間生産量が既存の品種を20%上回るハイブリッド稲を開発した。これは同品種が毎年7000万人の命を救うことを意味する。袁氏は中国の「食糧不足から食糧安全」への移り変わりを支えた。
袁氏とそのチームはさらに数十カ国と協力し、食糧安全や栄養不足などの問題を解消した。晩年も研究をやめなかった。
英ロイター通信:中国の命を救った袁隆平氏が逝去
袁氏は70年代に初めて(ジャポニカ種の)ハイブリッド稲を研究開発し、多くの人々を飢餓から救ったことで有名な中国の農学者だ。袁氏は中国が必要とする高生産ハイブリッド稲を開発し、全世界の9%未満の耕作地により世界の5分の1弱の人口の命を救った。袁氏は中国で尊敬されている。前世紀の中頃、この国の多くの人口が食糧不足に悩まされていた。
今年になっても袁氏は農作業をしていた。直近のプロジェクトの一つは耐アルカリ稲の研究開発だ。袁氏のチームは2018年に招待を受け、ドバイで耐アルカリ稲の試験栽培を行った。
第1ドイツテレビ:全世界の人々の満腹を保証
これは数十年に渡る袁隆平氏の目標だ。彼の祖国で、この目標はほぼ実現されている。この農業科学者の研究はそのために重大な貢献を成し遂げた。袁氏は2018年に当局のインタビューに応じた際に、「粒が落花生サイズの巨大な稲を見たい」という夢からすべてが始まったと述べた。袁氏の目標はこの夢をかなえることで、そのために努力を続けた。
中国のどの子供も袁氏の名前を知っている。70年代前半まで、世界の多くの生物学者と農学者がハイブリッド稲の開発は不可能と考えていた。しかし袁氏は研究により逆の事実を証明し、科学のヒーローになった。袁氏は政府から何度も報奨を受けた。袁氏が創設した稲研究所は湖南省の省都にあり、近年もよくそこで袁氏の姿を見ることができた。袁氏はインタビューで、「仕事がしたければ事務所に行く。そうでなければ自宅でテレビを見るかバレーボールをし、旅行に行くこともある。しかし毎日やらなければならないこと、それは私の稲を見ることだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月24日