中国・ASEAN対話関係構築30周年記念特別外相会議及び第6回瀾滄江--メコン川協力外相会議が7、8両日に重慶市で開催される。中国からは王毅国務委員兼外交部長(外相)が出席し、ASEAN側と共同議長を務める。中国新聞社が伝えた。
中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は6日の記者会見で、両会議の背景と中国側の期待について、「中国とASEANが対話関係を構築してから今年で30年であり、双方関係にとって従来の事業を受け継ぎ将来の道を開くという特別な意義がある。過去30年間、中国・ASEAN協力は飛躍的発展を遂げ、アジア太平洋地域の協力における最も成功した、最も活力ある模範となった。新型コロナウイルスの感染状況が依然として厳しい中で、双方がオフラインでの特別外相会議の開催を決めたことは、新たな情勢下の中国・ASEAN関係の発展を各国が強く重視し、期待していることの表れだ」と指摘。
また、汪報道官は「王毅国務委員兼外交部長はASEAN各国外相と共に過去30年間の中国・ASEAN協力の成果と経験を整理し、総括し、新型コロナとの闘いと経済回復を主軸に、戦略計画の連携を一層強化し、実務協力の目玉となるような事業を行い、双方関係の質的向上と高度化を推進し、共に地域の平和・安定及び発展・繁栄に新たな貢献をすることを期待している。会期中、王毅国務委員兼外交部長はASEAN各国外相及びASEAN事務総長とそれぞれ二者会談も行う」とした。
汪報道官は、「瀾滄江--メコン川協力は中国とカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムが共に話し合い、共に構築し、共に分かち合う新しいタイプの準地域協力メカニズムであり、発足以来急速に発展し、顕著な成果を挙げ、流域6ヶ国の経済・社会発展を力強く促進し、各国の民衆に確かな利益をもたらしてきた。昨年以来、新型コロナの感染拡大が世界で猛威を振るう中、6ヶ国は新型コロナとの闘いにおける協力を力強く実施し、経済活動の再開を積極的に後押しし、人的・文化的交流を強化し続け、瀾滄江―メコン川協力の高水準での発展を後押ししてきた」と指摘。
汪報道官は最後に、「瀾滄江--メコン川協力の始動5周年に当たり開催される第6回外相会議には、従来の事業を受け継ぎ将来の道を開くという重要な意義がある。中国側は今回の会議を通じて、メコン川5ヶ国と共に、瀾滄江--メコン川協力の得た進展を整理し、5年間の協力経験を総括し、各分野の協力を深め続け、瀾滄江--メコン川流域経済発展ベルトを共に構築し、この地域のパンデミック後の回復・発展・繁栄に新たな原動力をもたらし、ASEAN共同体の構築及び地域経済統合に助力すべく新たな貢献をすることを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年6月7日