中国国務院共同対策メカニズムがまとめた最新のデータによると、中国はこれまでに新型コロナワクチンとその原液を7億回分以上、世界へ提供した。現時点で、中国が海外に供与、輸出したワクチンの数は、他の国の総和を超える。人民日報が伝えた。
中国はこれまで、ワクチンをめぐる国際協力を深化させ、発展途上国におけるワクチンのアクセシビリティの向上を確保し、ワクチンを国際公共財とすることを主張してきた。中国自身の人口基数が非常に大きく、ワクチン供給が厳しいという状況の中で、中国は中国にワクチン協力を求めたすべての国に積極的な対応をし、世界の感染症対策に自信と力を与えた。
できる限り海外へワクチンを提供
発展途上国のワクチン普及を支援する国際組織「GAVIワクチンアライアンス」はこのほど、中国の中国医薬集団(シノファーム)、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)とワクチン調達の事前契約にそれぞれ調印したことを明らかにした。これはシノファームとシノバックのワクチンが「COVAXファシリティ」のワクチンのストックに加えられて、発展途上国の感染症予防・抑制により大きなパワーを付与することを意味する。
2021年1月、ハンガリーは新型コロナウイルスワクチン500万回分の調達契約に調印し、シノファームのワクチンの使用を許可した初めての欧州連合(EU)国家になった。ハンガリー外務貿易省のシーヤールトー・ペーテル大臣は、「ハンガリー政府による中国のシノファームとの協力の決定は完全に正しい。ワクチンは地政学の道具ではなく、生命を救うための武器だ」と述べた。
アンティグア・バーブーダのガストン・ブラウン首相は同国政府を代表して中国のワクチン供与に感謝の意を伝える中で、「発展途上国の支援と支持において、中国は常に前を歩いている。特に今、一部の国が引き続きワクチンを買い占めている時に、中国の惜しみない支援はより貴重だといえる」と述べた。