アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が31日に発表したデータによると、全米で30日に新たに報告された新型コロナウイルス感染者は10万1171人にのぼり、今年2月7日以降で1日あたりの増加率が最高となった。
CDCのデータによると、30日までの7日間の感染者は1日平均7万2493人で、これも今年2月中旬以降で最も高い数値となった。7日間の1日平均感染者は6月中旬以降、増加傾向を維持している。
全米で30日に報告された新型コロナウイルス感染による死者は451人で、7日間の1日平均死者は308人となった。前者は6月上旬以降、後者は中旬以降で最も高い数値となった。29日までの7日間の1日平均の新規入院患者数は6071人。
米国では最近、感染症の中心指標が大幅に反転上昇している。CDCが30日に発表した毎週の感染状況報告書によると、米国の7日間の1日平均感染者は現在、前週比で64.1%増加している。死者は33.3%増、入院患者数は46.3%増。
公衆衛生の専門家は、これは変異株「デルタ株」の感染拡大、ワクチン接種の遅れと大きく関係している。
CDCは、「デルタ株が引き続き米国の中心的な変異株となる。その感染者は最近の全米の感染者の82.2%を占める見通しだ」と発表した。
デルタ株の感染が拡大するなか、米国でワクチン接種のペースが落ちている。バイデン米大統領は以前、7月4日の独立記念日までに成人の接種を少なくとも1回終えるという目標を発表した。しかしCDCのウェブサイトのデータによると、31日時点の全米の1回目接種完了者は、米国の総人口の57.5%の約1億9000万人に留まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月2日