米メディア・ブルームバーグは先ほど、米国にとって有利な評価の立場及び評価基準などを予め設定し、感染対策でさまざまな不備が露呈した米国を「感染対策世界一」の国とした。この「アメリカ・ファースト」は事実を無視し、科学にもとり、命を軽視していることからネットユーザーから嘲笑された。「面の皮の厚さナンバーワン」「恥知らずナンバーワン」と批判された。
ブルームバーグが苦心惨憺し「米国の神話」を紡いだこの件は、深い問題を露呈した。米国の一部の政治家は長年に渡り手段を選ばず世論を操作し、「米国式話術」を用い人々の事実と真相への理解を意図的に妨害している。これによりその米国式の覇権を維持し、米国のイメージを粉飾し、米国の戦略的利益を守ろうとしている。
「米国式話術」があれば、どんな荒唐無稽な結論でもでっち上げられる。感染対策を例とすると、米国は医療資源が最も豊富な国であるが、すでに60万人以上が感染症により命を落としている。米国側は何度もワクチンを買い溜めし、医療物資を差し押さえ、世界の感染対策の協力を妨害している。その利己的な正体を余す所なく露呈している。米国のこれらの振る舞いは、なんとブルームバーグによって「感染対策世界一」と評価されたが、誠に荒唐無稽だ。さらに香港地区国家安全維持法(香港地区国安法)の施行後、現地の社会の秩序が大幅に好転し、世界の投資家が香港のビジネス環境に大きな自信を持っているにも関わらず、米政府は香港の「法治と自治が侵食されている」と嘘をついた。独断専行でいわゆる「ビジネス警告」をでっち上げ、香港の先行きは不安とまったく調子外れなことを言っている。
「米国式話術」の支配下であれば、どれほど馬鹿げた脚本でも書けてしまう。感染対策に力を入れず、職務をおろそかにした米共和党の政治家は昨年、中国を中傷し政敵を攻める脚本を念入りにでっち上げたことが発覚した。彼らはこの脚本の中で、「中国が真相を隠したことでウイルスが蔓延した」とほざき、すべての過ちを中国に押し付けようとした。今や米国では民主党が政権を取り、ホワイトハウスの主が変わったが、何かあるとすぐ中国にデマを浴びせている。中国を米国自身の問題の「スケープゴート」にするやり口に変化はなく、手段がいっそう陰険になっている。
「米国式話術」という罠があれば、どれほど馬鹿げたエピソードでも作れてしまう。米政府は中国が毎年、米国の数千億ドルの知的財産権を盗んでおり、米国の革新力にいわゆる「致命的な打撃」をもたらしていると批判した。ところが米経済学者のスティーブン・ローチ氏は公開された文書の中で、この説はまったく「根拠がない」と指摘した。なぜならこの馬鹿げたエピソードが、「優秀かつ老練な米グローバル企業が中核技術をその中国のパートナーに譲り渡すほど馬鹿」であることを内在的な仮説としているからだ。米国は長期的に「中国脅威論」を吹聴し、一部の米政治家は中国が米国の繁栄・安全・価値観を脅かすと叫んでいる。ところがシンガポールの学者のキショール・マブバニ氏は文書の中で、「中国は米国の繁栄と安全を脅かしておらず、米国に価値観を輸出してもいない。米国が自身の問題を解消するためには、むしろ中国との協力が必要だ」と指摘した。
いかに「米国式話術」を見破るべきだろうか。まず、警戒を強め、「米国式話術」の裏にある「米国式催眠術」を十分に意識することだ。これは、米国の政治経済及び価値観の目的を知らぬ間に人々の是非の判断基準にし、人々への「精神的支配」を実現することだ。次に、事実を求め、一方の言い分だけを信じないことだ。ドイツ人作家のMichael Luders氏は新書「偽善の米国」の中で、米政府及び既得権益層は選択と事実歪曲により、意図的にニュースの情報源を狭め、人々の判断を極端にすることで是非を一緒くたにし、人々の判断力を支配することに非常に長けていると明かした。それから、差別と偏見を捨て、他国を客観的かつ公正に観察し、世界の多様性と複雑性を理解することだ。「米国式話術」がよく予め設定する二項対立の物語の枠組みに縛られるべきではない。
幸い、国際社会の理性的な声、正義の声が最近増えている。「米国式話術」は以前のように、白を黒と言い張り、好き勝手にでたらめを言うのがますます難しくなっている。「米国式話術」を見破る人が日一日と増えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月3日