発生源をめぐる陰謀論は防疫失敗の米国を救えない

発生源をめぐる陰謀論は防疫失敗の米国を救えない。武漢ウイルス研究所に罪を着せ、中国を中傷するため、米国の政府とメディアはあらゆる知恵をしぼり、あらゆる悪どい手を使っている…

タグ:発生源 WHO 武漢 研究所 流出説

発信時間:2021-08-19 15:26:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 武漢ウイルス研究所に罪を着せ、中国を中傷するため、米国の政府とメディアはあらゆる知恵をしぼり、あらゆる悪どい手を使っている。各種の「実験室流出説」を唱えた人たちは、再び新たな説を主張している。(中国網評論家 唐華)


  『ワシントン・ポスト』の報道によると、世界保健機関(WHO)専門家のエンバレク氏は最新のドキュメンタリーの中で、新型コロナウイルスは武漢の実験室スタッフがコウモリから感染して発生した可能性があると述べた。これは、米国のウイルス発生源問題における新たな動向を示している。


 米国は頻繁に脅しなどの手段を通し、WHO職員と権威専門家を脅迫して陰謀論を主張している。いわゆる「国際専門家」を集めて「実験室からの流出」調査を求め、WHOのテドロス事務局長と事務局に「態度変更」を迫り、さらに武漢実験室を調査の重点とし、エンバレク氏はおかしな説を主張している。バイデン政府は「科学」として陰謀論を唱え、トランプ氏の盟友を集めて中国を責めるやり方より迷惑で破壊性が大きい。


 米国は陰謀論に「科学」のベールをかぶせ始めた。いわゆる「武漢研究所流出説」をめぐり、米国はこれまでに「人工合成ウイルス説」、「ウイルス増強実験説」、「実験室事故流出説」など様々なデマと仮説を持ち出した。今回の「実験室スタッフがコウモリから感染した」という説は、ある意味において米国は科学界公認の「ウイルスは大自然から発生した」という説を初めて正視したと言える。ただ、これはウイルス自然界発生と「実験室流出説」を組み合わせた産物であり、基本的な質はやはり中国に「責任転嫁」する陰謀論である。


 これまでの様々な陰謀論が世界の信用を得られず、中国を服従させることができない中、バイデン政府は戦略を変え、ウイルス発生源調査をもてあそび、陰謀論を「科学」で偽装しようとしている。しかし、嘘は永遠に本当にはならない。デマはどれだけ美化しても「偽の科学」にすぎず、世界を欺こうとしても無駄である。


 かつて連署で「実験室流出」の仮説の調査を求めた米カリフォルニア工科大学のビョークマン生物学教授はオウンドメディアに文章を投稿し、「署名したことを後悔している。米国政府がこの手紙を使って陰謀論を撒き散らすとは思っていなかった」とした。エンバレク氏は『ワシントン・ポスト』の取材に対し、ドキュメンタリーでの発言は「誤訳」されたと述べ、さらなるコメントを控えた。ここから、米国の芝居に協力させられた科学者たちは、発生源調査の政治利用に関わりたくないと思っていることがわかる。

 

 近頃、米国で新型コロナウイルスが再び猛威を振るい、1日の新規感染者数は10万人を超えた。米国疾病予防管理センターは、米国の累計死者数は9月初めに66万2000人に達すると予想。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、今年秋に、米国の1日の新規感染者数は20万人まで増加する可能性があると予想した。


 コロナ禍で防疫能力に欠ける米国政府は、発生源陰謀論を中国に仕掛け、ウイルス拡散の罪を中国に着せ、自身の力不足の責任を押し付けようとしている。今月末、バイデン氏が米国情報機関に命じたいわゆる「ウイルス発生源調査報告」の提出期限を迎える。今回のエンバレク氏の発言による新たなウイルス発生源説は、報告作成のための世論作りかもしれない。


 しかし、中国に罪を着せる前、米国は様々な常軌を逸した言動で世間に唾棄した。


 感染症流行をごまかす。米国の多くの研究結果は、イリノイ州、マサチューセッツ州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州、ミシシッピ州など多くの州で2019年12月13日より前に感染例が発生していたことを示している。様々な兆候から、2019年7月にウィスコンシン州、バージニア州、メリーランド州で発生した「電子タバコ肺炎」と原因不明の呼吸器疾病は、フォート・デトリック生物実験室と関係していることがわかっている。数多くの謎が残る中、米国政府は手がかりを頼りにウイルス発生の本当の原因を探そうとはせず、事実をごまかし、データを隠滅し、さらには他国に「責任転嫁」して視線をそらそうとしている。


 防疫の政治利用。世界の大多数の国が力を合わせて感染症と戦う中、米国の政治分極による世論分裂は全社会の防疫の努力を無駄にした。マスク着用やワクチン接種などの生死と防疫の成否に関わる問題においても政治的色合いを持たせ、両党がそれぞれ統制する州では答えがはっきり分かれている。そのほか、両党は防疫物資の分配や経済活動再開などの問題においても互いにいがみ合い、責任をなすり合い、米国の制度の悪弊は防疫失敗の最大の要因になっている。


 ワクチンのため込みと浪費。「多国間主義回帰」、「世界防疫リード」を主張するバイデン政府は、「ワクチン民族主義」を実施し、ワクチンの輸出を制限し、ワクチンをため込んで無駄にしている。「6月末に海外に8000万本の新型コロナウイルスワクチンを輸送した」としているが、実際はわずか2400万本だった。米シンクタンクのブルッキングス研究所は、今年9月25日の時点で米国に5億本のワクチンが残り、ジョージア州、アーカンソー州、アラバマ州、アイオワ州などでは数万本の期限切れのワクチンが破棄されることになると分析した。自分で使用しきれないのに、不足している国にも提供せず、何が「世界防疫リーダー」なのか。


 「世界防疫トップ」と自画自賛。先日、米国の累計感染者数、死者数、1日の新規感染者数など多くの指標が世界最多となる中、ブルームバーグ社は米国を「世界防疫トップ」と讃え、世界を騒然とさせた。よく言われるように、極度のナルシシズムの裏には極度の劣等感が潜んでいる。このように厚かましく「世界一」を奪うことは、米国が制度にどれほど自信がないか、嘘で自分を繕おうとしていることを示す。また、米国の政治家が責任逃れをし政治利益を得ることの方が国民の命を救うより大事だと思っていることも示す。


 これらは全て、米国が大国としての責任に背き、世界を乱していることを示す確かな証拠であり、各国民の強烈な怒りと排斥を招くことになる。


 2000万人以上の中国のネットユーザーが連名でWHOに米フォート・デトリック生物実験室の調査を求める手紙を送ったのに続き、CGTNが発表したインターネット調査によると、世界のネットユーザーの81.7%が「米国政府は防疫能力に欠けている」、77.7%が「米国はウイルスを輸出している」、80%が「新型コロナウイルス発生源問題は政治利用されている」、83.1%が「米国に対する調査実施に賛成する」と回答した。


 ここから、自国の防疫にしても、世界防疫リードにしても、米国は初めから終わりまで失敗者であり、陰謀論の主張は責任逃れの役に立たず、恥を見るだけだとわかる。米国は外部の様々な疑問に答え、WHOの専門家チームが国内の関連生物実験室を実地調査することを許可し、その実力と地位にふさわしい大国としての責任を担う義務がある。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月19日

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