20年前、米国は「テロ取り締まり」を旗印に掲げてアフガニスタンに入り、タリバン政権を転覆させ、米国自身の制度をコピーして新政権を樹立しました。しかし、20年後、米軍がアフガニスタンから撤退し、米国が20年間支えていた政権が崩壊し、タリバンは政治舞台の中央に戻りました。バイデン大統領が16日、「アフガニスタンでの米国の使命は国家の再建や民主づくりではなく、テロ取り締まりである」と述べましたが、武力行使と代理人の扶植を通じてアフガニスタンに輸出した「米国式民主」が失敗したことは否定できないでしょう。
米国式民主がアフガニスタンで失敗した理由について、アフガニスタンの政治学者マティウラ・カロティ氏は「問題の根源は米国の私心にある。米国がアフガニスタンで“民主政府”を立ち上げたのは米国自身の経済、軍事目標を実現させるためだ。米国式民主とアフガニスタンの現実とのかけ離れを完全に無視した」と指摘しています。
「中国国際放送局日本語版」2021年8月21日