王氏:中国の新任の秦剛駐米大使は、米国に到着後の談話の中で、「キッシンジャー博士は50年前に秘密裏に訪中し中国の扉を開いた。中米関係の扉はすでに開かれており、閉ざされることはない」と述べたが、これについてはどう思うか。
ロイ氏:キッシンジャー博士の50年前の北京訪問は非常に記念に値すると思う。国益が協力によって満たされるならば、政治及び社会制度の差がこの協力の妨げにならないことが分かるからだ。制度の差はすでに米国が中国を考慮する際の大問題になっている。これは協力に確かにある程度影響を及ぼしているが、国益に合致する場合に協力を阻止するべきではない。
米国国内の一部勢力は、政治制度に差があることから中国との協力を阻止しようとしている。しかしニクソンとキッシンジャーが、中国の「文化大革命」が終わりに程遠く、両国間の政治体制の差が大きな時に中国との関係を回復したことを考える必要がある。米中の大国としての責任は現在どうあるべきか。キッシンジャーの訪中からは、両国には協力の責任があることが分かる。我々は政治体制の差をこの協力の妨げにすべきではない。そのためこれは非常に重要な訪問だったと思う。歴史的に見ると、これは米中が協力し大きな共同の利益を生み出す可能性をもたらした。これらの共同の利益を維持し、促進すべきだと思う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月3日