米ABCは5日、原子力潜水艦「コネティカット」が衝突事故を起こしたことを受け、同艦の艦長、副艦長、最先任上級曹長の3人が解任されたと報じた。だが、今回の事故の真相について、米軍は「未知の海山に衝突した」としか説明しておらず、他国がとくに関心を寄せている放射能漏れのリスクについては知らぬふりを続けている。「コネティカット」は南海でいったいどんな災いを引き起こしたのだろうか。中国と南海周辺諸国には真相を追う権利がある。
一部の軍事専門家は、「コネティカット」が南海で公にできないスパイ任務を遂行していた可能性が高いと推測する。それ以外にも、国際社会をさらに懸念させるのは、今回の事故が放射能漏れの危険をもたらす恐れがあることだ。軍事専門家の間では、原子力潜水艦が事故を起こせば核汚染をもたらす恐れがあるが、米国が言うように海山に衝突したのなら、さらに危険だとの見方が出ている。フォーブス誌は、「コネティカット」が退役する可能性が極めて高いと予測している。
米軍は「放射能漏れはない」と主張する一方で、核偵察機WC-135Wを南海に飛来させている。「コネティカット」の写真を外部に公開するときも、破損部分を意図的に避けた。「コネティカット」のどこが壊れたのか。中国と南海周辺諸国はとくに関心を払っている。一部の軍事専門家は、「コネティカット」の原子炉は兵器級の高濃縮ウランを燃料として使用しており、それが漏れれば南海の漁業資源や生態環境に壊滅的影響を及ぼすと懸念する。
南海は地域の国々の「共通の故郷」であり、米国が地政学的私利を図る狩猟場であってはいけない。米国の欺瞞と無責任を前にして、中国と南海周辺諸国は「コネティカット」衝突事故を徹底的に調査し、調査結果に基づいて米国に対して責任を追及し賠償を請求する権利がある。これは地域の国々だけでなく、全人類に対する責任だ。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月7日