世界が注目する中米首脳会談が16日、オンラインで開催された。習近平国家主席は会談において、新時代の中米の付き合い方に関する相互尊重、平和的共存、協力・ウィンウィンの3原則を掲げた。中米関係を健全で安定的に発展する軌道に戻すため舵を取った。
中米関係は過去50年で回復・発展し、両国と世界に恵みをもたらした。米国側の間違った対中政策により、中米関係は近年、全面的な衝撃を受けた。中米を含む世界各国の共同の利益が大きく損なわれた。中米関係が健全で安定的に発展する軌道に戻ることは、平和的発展及び協力・ウィンウィンの時代の流れに合致し、両国及び世界の人々が共に期待することだ。
相互尊重は中米関係の健全で安定的な発展の基本的な前提だ。中米両国は歴史・文化・発展段階が異なり、利益の主張が異なっており、食い違いが生じるのは自然だ。「自分の方が格上」という傲慢な態度は、信頼増進や懸念及び矛盾の解消に資さない。中米は平等な付き合いを基礎とし対話と意思疎通を強化し、建設的に食い違いを管理し、双方の核心的利益と重大な関心事に配慮するべきだ。内政不干渉の国際的な原則を厳守し、政治の遠見と実際の行動により相互尊重と「小異を残し大同につく」を実現するべきだ。
平和的共存は中米関係の健全で安定的な発展の重要なボトムラインだ。中国は他国の利益を犠牲とせず、平和的発展と協力・ウィンウィンの道をしっかり歩んでいる。これは国際社会が目にしている通りだ。一部の米国側の政治家は中国を「仮想敵国」としたがるが、これは覇権の「不安症」によるものに過ぎない。非客観的で非理性的であり、誤解と判断ミスのリスクも生じうる。狭隘なゼロサム心理を捨て、理性的で客観的な中国への戦略的認識を構築することで初めて、両国の正しい付き合い方を模索し、衝突せず対抗しないというボトムラインをしっかり守り、人類の平和的な発展と進歩により多くの確実性とプラスのエネルギーを注ぐことができる。
協力・ウィンウィンは中米関係の健全で安定的な発展に対する世界の期待だ。地球は十分に広く、中米それぞれの発展と共同の発展を受け入れられる。歴史と現実は十分に、中米は和すれば共に利し争えば共に傷つき、協力が唯一の正しい選択であることを証明している。人類の「地球村」は現在、数多くの差し迫った課題に直面しており、中米を含む世界各国が手を携え対応する必要がある。世界最大の開発途上国と最大の先進国である中米は、特殊かつ重要な責任を担うべきだ。互恵を堅持し、各レベル・各分野の交流と協力を促進し、世界の平和と安定、発展と繁栄により多大な貢献を成し遂げるべきだ。
現在の中米関係は重要な歴史の節目を迎えている。今回の首脳会談は両国と世界に力強いシグナルを発した。中米双方は長期を見据え、共に向き合い歩み寄り、両国首脳会談の精神を実際の行動に移し、中米関係を健全で安定的な発展の正しい軌道に戻すべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月17日