ロシアのプーチン大統領は30日、西側の中国に対する各種の制裁と規制措置には全く根拠がなく、国際法に反していると発言した。対中関係において、ロシアが第三国の利益として指導することはないという。また、2022年北京冬季オリンピックの開幕式に出席する計画だと明かした。
タス通信社やRIAノーボスチなどのメディアの報道によると、西側諸国が主張する「中国脅威論」について、プーチン氏は同日にVTB銀行がオンライン開催した年度国際投資フォーラムで、「西側の中国に対する行動に理解できない」と示した。プーチン氏は、「彼らは2020年から中国を使って私を脅かしている。その頃から、私を脅かす人たちは自分でも怖くなり、対中政策を変え始めた。西側の中国に対する各種の制裁と規制措置には全く根拠がなく、国際法に反している」とし、以下のように述べた。
米国、イギリス、オーストラリアが創設した3カ国安全保障パートナーシップ「AUKUS(オーカス)」は西側が中国にとった行動の例の1つである。この行動は地域情勢を改善するどころか、より緊迫化させるだけである。
ロシアは中国の世界貿易インフラ枠組みの構築を支持し、中国の友人の「一帯一路」枠組み下の努力を応援する。ロシアと中国は同枠組み下で多くの協力が可能で、第三国の作業を行うこともでき、これら作業は進行中で、拡大する可能性もある。我々はほぼ同じ立場と原則を持っているためである。
対中関係において、ロシアが第三国の利益として指導することはない。過去も未来も、ロシアはロシアの人民と国の利益を指導するだけである。ロシアは国際パートナーの利益を尊重し、相手が同じ態度で自分と接していること重要視する。中国は同じ方法で私たちと接している。ロシアは中国の軍事力の増強を心配していない。中国には国情に基づいて自身の国防政策を制定し、人民と国家の安全を保障する権利がある。
ロシアは対中関係の発展に満足しており、さらに発展を推し進めることも計画している。両国関係をより深くし、より充実させ、中国とロシアの人民に好影響を生むことができる。
そのほか、プーチン氏は、2022年北京冬季オリンピックの開幕式に出席する計画だと明かした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月1日