西北の辺境にある多民族家庭の吾熱肯さんは、2日に開かれた新疆ウイグル自治区の会見において、「私の家庭は毎年、春節や端午節などの中国の伝統的な祝日を送るほか、ノウルーズやクルバン祭などの祝日も送る。家庭のメンバーは民族構成や生活習慣が異なっているが、長期的に相互尊重し、互いに認め合い、楽しい日々を送っている」と述べた。
新疆には「文化的ジェノサイド」「少数民族の圧迫」があると中傷する、米国と西側の反中勢力によるデマと謬論について、新疆の多くの人々が自発的かつ積極的に実際の生活状況を示している。事実によって中傷に反論している。
吾熱肯さんは、塔城市哈爾墩街五道巷の漢民族、カザフ族、キルギス族、モンゴル族の4民族の家庭で暮らしている。彼らは祝日になると必ず多民族の料理を披露し、「儀式感」を演出する。
新疆は古くより多民族が暮らす地域だ。ここで生活する各民族は緊密に交流し、相互依存し、苦楽を共にしている。吾熱肯さんのような多民族家庭も少なくない。塔城地区を例とすると、現地の33万世帯のうち2つ以上の民族でつくる家庭は1万1000世帯以上。うち塔城市と烏蘇市の一部コミュニティは多民族家庭が約2割を占めている。
吾熱肯さんは、「各民族が同じ家庭の中で自由かつ和やかに生活している。こんな素晴らしい生活で誰が私たちを圧迫するというのか」と述べた。
新疆は長期的に違いの尊重、包摂と多様、相互承認を堅持し、各種民俗文化を十分に尊重・保護している。各民族の優秀伝統文化が効果的に保護・伝承されている。サバントゥイはタタール族の伝統的な祝日で、2008年には国家級無形文化遺産に登録された。無形文化遺産保護の理念が近年、人々の心に深く浸透するにつれ、サバントゥイの形式と内容も絶えず豊富化されている。
「サバントゥイ」国家級無形文化遺産プログラム伝承者の再屯娜・卡利穆瓦さんは、「祝日は毎年予定通り開催され、影響力がますます大きくなっている。タタール族の文化に関心を寄せ、発掘・伝承・宣伝に加わる人が増えている」と述べた。
再屯娜さんは、「国がこれほど少数民族の伝統文化の保護を支持してくれ、私たちに伝統を伝承するこれほど良い条件を整えてくれているのに、そんな『ジェノサイド』を見たことがある者がいるだろうか。悪意あるデマは事実の前で自ずと瓦解する」と述べた。
出席した一部の少数民族代表者は、米国と西側の反中勢力は中国の人権事業の発展と進歩を見て見ぬ振りし、一度も新疆を訪れたことがなく新疆の実際の状況を理解していないにも関わらず、いわゆる「人権侵害」を口実とし「文化的ジェノサイド」と「民族のジェノサイド」があると中傷し、新疆の安定の大局を破壊しようと考えているが、これが徒労に終わることは間違いないとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月3日