国務院報道弁公室は4日、「中国の民主」白書を発表するとともに記者会見を開き、関係者を招いて白書に関する説明を行いました。
同白書は、中国における民主の価値の理念、制度体系、参加と実践、そして成果と貢献が約24,000字で系統的にまとめられた重要な文献です。
同白書は、「民主は全人類の共通の価値であり、中国共産党と中国人民が終始変わらず堅持する重要な理念である。中国の民主は人民民主であり、人民に主権があることは中国民主の本質であり、その核心である。中国共産党第18回全国代表大会以来、党は中国の民主政治発展の法則に対する理解を深め、全過程における人民民主という重要な理念を提起するとともにそれを大いに推進し、民主の価値と理念を、科学的かつ効率的な制度の取り決めと具体的かつ現実的な民主の実践でさらに転換させてきた」としています。
また、「一国の政治制度が民主的かつ効果的であるかどうかを評価するには、主に国家の指導者が法に基づき秩序正しく交代できるかどうか、すべての人民が法律に基づいて国家と社会の問題や、経済と文化事業をそれぞれ管理できるかどうか、人民が利益の要求をさまたげられることなく表現できるかどうか、社会のさまざまな領域の人々が国の政治生活に効果的に参加できるかどうか、国家の意思決定が科学化、民主化されているかどうか、各領域の人材が公平な競争を通じて国の指導・管理体系に参入できるかどうか、政権政党が憲法と法律の規定に基づいて国務に対する指導を実現できているかどうか、そして権力の運用が効果的に制約・監督されているかどうか、これらを見なければならない」とも指摘しました。
同白書はさらに、「民主はすべての国の人々の権利であり、少数の国家だけのものではない。国が民主であるかどうかは、その国民が判断すべきことであり、外部の少数の人々が口出しして判断することではない。どの国が民主であるかどうかは、国際社会が共同で判断すべきであり、独りよがりの少数の国が判断することではない。民主を実現するにはさまざまな方法があり、同じ型に収まるものではない。世界の多様な政治制度を一つの物差しで測り、人類の多彩な政治文明を変化のない目で見つめることは、それ自体が非民主的である」と強調しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年12月4日