外交部の汪文斌報道官は10日の定例記者会見で、いわゆる「民主主義サミット」の初日のバイデン米大統領の発言について、「米国は、自らの覇権的地位を維持するため、民主を私利私欲に利用し、民主を旗印に分裂と対抗を煽り立て、国連を中核とする国際システムや国際法に基づく国際秩序を損なっている。これは明らかな反民主的行為だ」と訴えました。
汪報道官は、「民主とは、全人類の共通の価値であり、地政学的な戦略を進める道具ではない。民主を実現するためには、覇権より平等を、脅迫より法治を、対立と対抗より団結を求めなければならない」と強調しました。
さらに、「事実が証明したように、一国の民主モデルを全世界に押し付けても通用しない。米国式スタンダードで世界を『民主』と『非民主』の二大陣営に分けたり、公然と分裂と対抗を挑発したりするようなやり方は、世界にさらなる動乱と災いをもたらし、国際社会から必ず強い反対と非難を受けるに違いない」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2021年12月11日