最近、ある世界的な政府信頼度ランキングが海外メディアから広く注目されている。世界最大のPRコンサルティング会社であるエデルマンが先ごろ、「2022 エデルマン・トラストバロメーター」を発表したのだ。2021年の中国国民の政府に対する信頼度は前年比9%増の91%に達して世界首位を維持し、過去10年間の最高記録を更新した。「トラスト・インデックス」でも前年比11ポイント増の83%に達し、世界首位となった。人民日報海外版が伝えた。
中国政府は、なぜこれほどまでに中国国民から広く信頼を得ているのだろうか? 中国の社会ガバナンスから参考にし、学ぶことができるものとは何か?
■中国共産党と中国政府が責務を担い成果を挙げていることが理由
エデルマンのCEOであるDeborah Lehr氏は「中国は2020年に主要エコノミーで唯一成長を実現したうえ、2021年の大部分の期間もこの勢いを維持した。中国の防疫政策は厳しかったが、感染の封じ込めに成功し、国民に自信を与えた」と指摘。「通常の生活の迅速な回復、ターゲットを絞った感染防止・抑制、効果的なワクチン開発と大規模接種のいずれもが、国民の政府に対する信頼を高めるのに役立った。それだけでなく、中国は世界の他の国々を積極的に支援している。世界の70億回分の新型コロナウイルスワクチンのうち、半数近くが中国製だ。このことも中国国民の政府に対する信頼を高めた」との見解を示した。
Lehr氏は「中国政府は他の分野でも成果を挙げている。例えば、汚染対策分野での北京の大気質改善が最良の例だ。腐敗対策もそうで、これによって個人と企業により公正な競争環境がもたらされ、経済成長の最も重要なエンジンである中小企業の発展にも寄与している」と指摘した。
■中国の社会ガバナンスも参考に値する
新たな時代における中国共産党による国政運営の実践的ノウハウは、国際社会の関心の的であり続けている。自国の発展や世界の進歩の参考になる内容を期待する外国のメディアや関係者も増えている。
「今日の中国が独立し、豊かで強いのは、中国共産党及びその国全体を団結させる能力のたまものだ」。ブラジルのニュースサイトに掲載された記事は「中国共産党は長い間、自らの改革と改善を続け、外国の技術を吸収して、組織機構をそのニーズに適応させ、強力な政府を構築することで、7億人余りを貧困から脱却させた。中国共産党は国情に合った市場経済を築くことで、国の現代化を実現して、中国を世界的影響力を持つ経済大国にしつつある」とした。
米スタンフォード大学のScott Rozelle教授(開発経済学)は中国共産党の貧困者支援政策に注目。「ターゲットを絞った貧困者支援や貧困脱却から、農村振興の新たな目標に至るまで、中国共産党は農業と農村の発展を経済発展の足並みに徐々に追いつかせるよう努力している。その中には、他の国々にとって参考にできるノウハウが多くある。例えば、漸進的な手段を取り、良いインセンティブ・メカニズムを形成して、農民が農業技術や農業以外の仕事を得られるようにすることだ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年2月12日