国家にとってスポーツの意義は競技場でメダル獲得を競うだけでなく、国民に健康促進の活力を生み出すことだ。中国は2015年に冬季五輪を招致した際、国際オリンピック委員会に対して「3億人に氷雪スポーツをもたらす」ことを公約した。中国はその約束を果たし、国民の余暇に氷雪スポーツを取り入れることは「健康な中国」の美しい光景となった。
北京冬季五輪が「3億人に氷雪スポーツをもたらす」をテーマに開かれた2月17日午前の記者会見で、国家体育総局宣伝司司長の涂暁東氏は、氷雪スポーツの参加者は中国全土で3億4600万人に上り、うち92.64%が自発的に参加していると紹介した。「3億人の氷雪スポーツ参加」統計調査報告によると、参加者の70.35%が「余暇・娯楽」を主目的としている。これは氷雪スポーツが一般的な中国人にとって流行の生活スタイルになったことを示す。
「3億人に氷雪スポーツをもたらす」ことが成功した背景には、中国政府の国民健身(フィットネス)戦略があった。国務院は2014年に「スポーツ産業の発展加速とスポーツ消費の促進に関する意見」を発表し、初めて国民健身を国家戦略に格上げする方針を打ち出した。2017年第19回党大会の報告書では「スポーツの強化は国力の強化につながるため、スポーツ強国の建設を積極的に進める必要がある」と記された。冬季五輪の招致は全面的な健身戦略を推進する大きな契機となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月27日