「新冷戦」の罠を認識し、アジア太平洋は未来に向かう

中国網日本語版  |  2022-05-30

「新冷戦」の罠を認識し、アジア太平洋は未来に向かう。

タグ:新冷戦 罠 アジア太平洋

発信時間:2022-05-30 15:48:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ブリンケン米国務長官は先ほどジョージ・ワシントン大学で対中政策について演説した際に、米国は中国との「新冷戦」の発生を回避する決意だと述べた。ところが米国の最近のアジア太平洋におけるさまざまな行動は、この意思表示への疑問を生じさせている。

 

 米国のアジア太平洋同盟体制は元来「冷戦のレガシー」であり、冷戦時代に残されたアジア太平洋の一連の安全問題は元来、大国の対抗の再演を引き起こす導火線だ。「中国の脅威」を作り同盟体制を強化することで、米国はこの「冷戦ツール」をアクティベートでき、その一方でアジア太平洋を自ずと陣営化対抗の境地に置ける可能性もある。ロシアとウクライナの衝突を利用し、米国はすでに欧州を再び戦略的に拘束する需要を満たしている。対露制裁の「縄」をよりきつく締めるため、米国はロシアとウクライナの衝突により生じた陣営化対抗をアジア太平洋に持ち込もうと取り組んでいる。これがアジア太平洋にとって極めて危険な動向であることは間違いない。米国の「インド太平洋経済枠組み」は地域の自由と開放を促進すると称しているが、実際には同盟国を無理に抱き込み科学技術を独占し、アジアで米国を中心とする閉鎖的で排他的な平行体制を構築する。

 

 21世紀はアジアの世紀とよく言われるが、米国が念入りに設置した「新冷戦」の罠は、アジア太平洋を新たな岐路に立たせている。この罠にはまれば、21世紀以降のアジアの長期繁栄・安定が消滅し、アジア太平洋は大国の対抗の前線及び主戦場になる。この罠を抜け出し、「アジアの世紀」が「アジアの悲劇」になるのを防止するためにはどうするべきか。アジア太平洋の各国及び国民は冷戦思考を超越する新しい安全観と、ゼロサムゲームを超越する新しい安全の実践が必要だ。これは我々が直面している共通の試練である。(筆者・董春嶺 中国現代国際関係研究院米国研究所副研究員)


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月30日

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