清華大学が主催し、中国人民外交学会が協賛する第10回世界平和フォーラムが3日、北京市で開幕した。今回のフォーラムのテーマは「国際戦略の安定維持:共同、総合、協力」。
清華大学の王希勤校長は開幕式で歓迎の挨拶をし、以下のように述べた。世界平和フォーラムは今年で10周年を迎えた。新たな出発地点に立ち、世界平和フォーラムは発展、平等、相互信頼、協力、革新、安全追求の理念に引き続き則り、包容、開放融合、実務保持、バランスと協力という特徴を堅持し、国際安全交流への積極的役割の発揮を推し進めていく。
中国人民外交学会の王超会長は以下のように述べた。世界平和フォーラムはこれまで平和と安全というテーマに焦点を当ててきた。現在、100年に一度の大変局が急速に進み、新型コロナウイルス感染症が今も蔓延し、世界は新たな激動の変革期に入った。今年に入り、世界の安全情勢は特に複雑で厳しくなっている。このような状況下で、今回のフォーラムが「世界平和の再構築」をテーマとしていることは、特に重要な意味を持つ。
世界の多くの元政府要人が今回のフォーラムに出席し、国内外の300人以上の在中国外交使節、シンクタンク学者がオンライン・オフライン融合方式で参加した。
日本の鳩山由紀夫元首相は、日中国交正常化50周年にあたり、両国は共に努力し、東アジア共同体を構築していると述べた。国連のパン・ギムン元事務総長は演説し、多国間主義を全面的に振興・再建し、世界の試練に対応するうえで、国連の持続的作用は欠かせないと強調した。オーストラリアのケビン・ラッド元首相は駐米関係にスポットをあて、フランスのドミニク・ド・ビルパン元首相は世界と欧州の安全情勢を全面的に紹介した。
今回のフォーラムはオンライン・オフライン融合方式で開催し、4回の大会と16回のグループ討論を行う。大会のテーマは世界平和の再構築、欧州の安全秩序、国連と国際秩序、地区組織と地域秩序。
世界平和フォーラムは2012年に始まり、清華大学が主催し中国人民外交学会が協賛する中国で最初のハイレベル非公式国際安全フォーラムである。主旨は国際安全対話の促進、相互理解と信頼の増進、思想概念の革新の推進、世界平和と安定の維持。創設以来、フォーラムは開放、包容、実務、革新のコア原則を堅持し、影響力を高め、世界の戦略安全関係者が積極的に参加する年度の盛大な集会になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月4日