中国外交部(外務省)の11日の定例記者会見で、汪文斌報道官が米国の対中関税に関する質問に答えた。
【記者】レモンド米商務長官はブルームバーグのインタビューで、バイデン大統領がトランプ政権期の対中追加関税について非常に慎重な姿勢を取っており、現在様々な選択肢を吟味していると述べた。この問題は、ペロシ米下院議長の台湾訪問によって一層複雑化したという。これについて、外交部としてコメントは。
【汪報道官】我々がすでに繰り返し指摘してきたように、貿易戦争に勝者はいない。米側の一方的な追加関税は米国、中国、世界のいずれにも利益にならない。対中追加関税の早期の完全撤廃は米国、中国、世界のいずれにも利益になる。
現在の台湾海峡情勢の緊迫化の因果関係は明確であり、理非曲直は一目瞭然だ。つまり、米側が自ら進んで挑発し、危機を作り出したのだ。米側は、ペロシ氏の台湾地区訪問の悪質性をしっかりと明確に認識し、そのもたらした重大な結果を深く再考し、直ちに過ちを正すべきだ。米国は、中国が自国の核心的利益を取引の対象とすることを期待してはならず、「一つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケに誠実に立ち返るべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年8月12日