外交部の毛寧報道官は30日の定例記者会見で、「現在、中国とパキスタンは救援物資の輸送や災害復旧などについて緊密な意思疎通を保っている。中国側は今後も引き続きパキスタンと足並みを揃え、手を携えてリスクと挑戦に対応する中で友情を深めていく」と述べました。
報道によりますと、パキスタンのビラーワル・ブットー外相が27日、米誌「フォーリン・ポリシー」のインタビューに応じ、記者から「中国はパキスタンの洪水対策に全力を尽くしていない」との指摘に対する受け止め方を問われた際、「このような言い方は絶対的に間違っている。パキスタンが困難に遭うたびに中国側は援助の手を差し伸べてくれている」と反論したということです。
これを受けて、毛報道官は「ビラーワル外相の態度表明に留意している。これは中国とパキスタンの友情と相互信頼の有様を如実に反映している。中国とパキスタンは国境を接し、運命がつながっており、終始苦難を共にし、互いに助け合っている。パキスタンの自然災害や、経済・金融問題などに、中国側は終始率先して支援に駆けつけ、全力を尽くしている」と述べました。
毛報道官によりますと、パキスタンで洪水が発生した後、中国側は速やかに大規模な援助を行っています。中国政府はパキスタンに4億元(約81億円)の人道支援を提供することを決定し、いち早く中国・パキスタン経済回廊の社会民生協力の枠組みの下で備蓄物資をすべて調達し、災害救援に投入しました。このほか、民間では合わせて1億2500万元(約25億4000万円)の義援金と救援物資が集められ、中国民間の救援隊が自発的にパキスタンに赴き、救援活動を展開しています。これらの事実は、中国とパキスタンが兄弟のような関係で、互いに助け合う運命共同体であることを物語っています。
「中国国際放送局日本語版」2022年10月1日