米フィラデルフィアは6日、前世紀にある刑務所で行われた非道徳的な人体実験について正式に謝罪した。その被験者の圧倒的多数がアフリカ系男性だった。
フィラデルフィアが発表した声明によると、フィラデルフィアのホルムズバーグ刑務所は1950-70年代に、囚人を意図的に薬品、ウイルス、カビ、アスベスト、さらにはダイオキシンに曝露させた。これらの被験者となった囚人の圧倒的多数がアフリカ系で、その多くが文盲だった。
声明は、これは米国の歴史における、有色人種に対する恥ずべき非道徳的な人体実験の新たな悲劇だとした。
報道によると、これらの実験はペンシルバニア大学の研究者であるアルバート・クリグマン医師が行った。皮膚病、生物化学、製薬の研究で、多くの囚人がこれらの実験により一生体に残る傷跡や健康問題を抱えることになった。
別の過去の資料によると、米連邦政府公衆衛生部門は1932年よりアラバマ州やタスキーギ大学と協力し、数百人のアフリカ系米国人を被験者として集め、梅毒及びその人体への危害についての研究を行ったが、被験者を適切に治療しなかった。この実験は40年後に中止された。ホワイトハウスは本件について大統領の謝罪文書を発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月9日