中国外交部の毛寧報道官は11日の定例記者会見で、「中国の科学技術の推進は、いかなる制限や抑圧にも阻まれることはない」と強調しました。
記者会見ではある記者から「ここ最近、米国を含む一部の西側諸国が鼓吹するデカップリング(切り離し)によって、中国の科学技術の発展が阻害されるのではないかという懸念がある」との指摘がありました。これに対して毛報道官は、「中国の党と政府は科学技術イノベーションを非常に重視している。イノベーションは発展をけん引する第一の原動力であり、科学技術の自立自強は国家発展の戦略的支柱である。中国はすでにイノベーション型国家への仲間入りを果たしており、量子情報などの新興先端テクノロジーの成果が次々と現れ、人工知能(AI)などの新産業や新業態もどんどん発展している。また、中国と世界各国との共同研究や技術協力は、全人類の福祉の向上と地球規模の課題への対応に重要な貢献をしている」と述べました。
さらに、毛報道官は「私が強調したいのは、イノベーションは人類の発展・進歩の成果であり、いかなる国もそれを独占することはできず、ましてや科学技術の優位性を利用して他国の発展を弾圧・抑制すべきではないということだ。デカップリングは諸刃の剣であり、他人を傷つけ自身の利益をも損なうものだ。中国はデカップリングに賛成しない。中国の発展がデカップリングに阻まれることもない」と強調しました。(ミン・イヒョウ、MN)
「中国国際放送局 日本語版」より 2022年10月12日