習近平国家主席は20日夜、ドイツのシュタインマイヤー大統領と電話会談を行った。新華社が伝えた。
習主席は「今年は中独国交樹立50年にあたり、中独関係にとって重要な意義を持つ1年となった。双方が相互尊重と互恵・ウィンウィンを堅持しさえすれば、中独関係は必ずや正しく、安定的に、長期的に発展させていくことができる。中国はドイツと共に努力して、中独関係を絶えず新たな段階へと押し上げ、今後50年間の中独関係も成功したものになることを望んでいる」と表明。次の段階の中独関係の発展について、次の3つの提言を行った。
第1に、双方は正しい基本認識を堅持すべきだ。中独は常に対話、発展、協力、グローバルな課題への対処におけるパートナーだ。
第2に、中独協力は実務的・開放的であり、これは双方関係において堅持すべき最も重要な特徴だ。中独間の貿易額は過去50年間で871倍になった。双方は苦労して得た協力の成果を大切にし、市場、資本、技術の強みによる相互補完を強化し、自動車、機械、化学工業など伝統的分野で協力を拡大し、サービス貿易、スマート製造、デジタル化などの分野で協力の潜在力を掘り起こすべきだ。
第3に、中国EU関係の健全で安定した発展を先導する。これは中独双方が共に努力すべき方向性だ。中国はEUの戦略的自律性を支持しており、EUが「互いに戦略的パートナーである」という中国とEUの基本的位置づけを堅持し、相互尊重、相互包摂、実務協力、互恵・ウィンウィンを堅持し、第三国を標的とせず、第三国に依存せず、第三国の制限も受けない中国EU関係を堅持することを希望する。ドイツが引き続き積極的役割を果たし、中国と共に、中国EU関係の安定した持続的な発展を後押しすることを希望する。
習主席は、ポストコロナ期の経済回復の遅れ、気候変動、食糧危機、エネルギー危機など世界的な課題への対処においてドイツとより広範で踏み込んだ協力を実施したい考えを強調した。
シュタインマイヤー大統領は、中国と真剣に過去を振り返り、総括し、未来を計画し、展望し、相互尊重、開放・包摂の精神に基づき、独中関係のさらなる発展を絶えず推進していきたい考えを示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年12月21日