国家機構|中国共産党|多党合作と政治協商制度|司法|香港| 澳門|台湾|宗教|対外関係

中国共産党

   

三つの代表

二〇〇〇年初め、江沢民総書記は広東省を視察した際に重要な演説を行い、その中で次のように指摘した。

「中国のことを良くするためのカギは中国共産党が握っている。共産党が終始、中国の先進的な社会生産力の発展の要求、中国の先進的文化の進むべき方向、中国の最も幅広い国民の根本的利益を忠実に代表するものでありさえすれば、わが党は永遠に不敗の地に立つことができ、永遠に全国各民族人民の心からの擁護を得るとともに人民を率いて絶えず前進することができる」

「三つの代表」に関する江沢民同志の重要な論述は、きわめて大きな現実的意義と長期にわたる指導的意義を持つもので、江沢民同志を核とする党中央が世紀の変わり目という歴史的な高みに立ち、中国の改革・開放と社会主義現代化建設の全局に目を向けて、歴史を継承し、現実に立脚し、未来を見通した鋭い論断である。同論は、八十年近い共産党の歴史的経験を深く総括し、世界の社会主義運動の歴史的経験を深く考え、党が直面している任務と現実的状況とを緊密に結びつけて導き出された科学的結論である。またこれは、党の性格、目的、歴史的任務を新たに概括したもので、マルクス主義の建党学説に対する新たな発展で、各級党組織と広範な党員に対する新たな要求である。この重要な論述は、希望と挑戦に満ちた二十一世紀に、どのような党をどのように建設すべきかについて、根本から答えたもので、新たな歴史的条件のもとで、党建設を全面的に強化する偉大な綱領であり、党建設の歴史的な二大テーマを解決し、党の前衛性、戦闘力、創造力を永遠に維持するための行動の指針である。

また江沢民総書記は、江蘇省、浙江省、上海市を視察した際、「三つの代表」は、「中国共産党の立党の礎、執政の基本、力のみなもとである」と指摘した。この重要な思想は、「三つの代表」の豊富な内容と大きな現実的役割を示している。中国共産党は、きわめて苦難に満ちた環境の中で困難を克服し、手強い敵に打ち勝ち、勝利を勝ち取ったもので、その誕生、成長、成熟の根本的な原因は、中国共産党が中国の先進的な生産力、先進的文化、中国人民の根本的利益を代表していたことにある。新たな歴史的時期に、中国共産党が複雑な国際環境のなかでさまざまな危機に打ち勝ち、さまざまな試練を経て、中国の特色ある社会主義建設事業を絶えず推し進め、改革・開放と現代化建設の成功を絶えず勝ち取り、終始広範な人民の擁護を得ている根本的な原因も、「三つの代表」を堅持することにある。新世紀への歩みを踏み出すうえで、党が諸般の複雑な矛盾と困難をうまく解決し、新たな試練と鍛練を受け、中国の偉大な事業を前進させるには、「三つの代表」の要求に基づき、執政レベルをさらに高め、執政の基礎をいちだんと確固としたものにする必要がある。そのようにしてこそ、党は永遠に不敗の地に立ち、人民を率いてたゆまず前進することができる。

「三つの代表」は党の根本的な性質、社会主義の本質を集中的に体現したものである。生産力は社会の進歩を決定する力であり、文化は経済・政治の発展に対して大きな影響を与え、人民は歴史を創造し、歴史を発展させている。現在、中国では、この三者が党の指導のもとに有機的に結合して、中国の特色ある社会主義を建設するという偉大な実践が行われている。

「三つの代表」論は、高い見地から全局を見渡したもので、時代の特徴が鮮明で、党建設の重要な理論的課題であるとともに、党の思想、組織、作風の建設を推進する実践的な課題でもある。

新たな歴史的条件のもとで、「三つの代表」の要求に基づき、党の建設を強化することは、緊迫した現実的な任務であるばかりか、長期にわたる歴史的任務でもある。全党の同志は、「三つの代表」の重要思想の指導のもと、思想を解放し、現実に即し、新機軸を切り開き、党をさらに生き生きと建設し、さらに堅固なものとするよう努力すべきである。

1 | 2